〜SHEET NOW〜

カスタマーニーズに応える独自技術を研鑽
「即生産管理ソフト」を検討、さらなる飛躍を目指す




思い出深く話す安田社長思い出深く話す安田社長
 三菱電機、川崎重工などの大手企業から配電盤、遮断機、制御装置、鉄道車両などに使われる板金製品を製造する安田社長に話を聞く。
 兵庫県姫路市出身の安田社長は大阪・立売堀にある部品関係の町工場で働いていた。生活をするために独立を決意、慣れた大阪で仕事を興そうと、こだわっていたが適当な場所が見つからず、神戸市内にも足を伸ばした。長田に貸工場を見つけ、プレス機1台を設備した。名刺を作り自転車に乗って神戸界隈の中小企業を毎日毎日営業に歩いた。

沿革抜粋
最新設備の棚付きFOL-3015NT+ASF-3015FOL最新設備の棚付きFOL-3015NT+ASF-3015FOL
 昭和37年、長田で個人企業安田技研製作所創業。治工具の設計・製作を開始する
昭和49年、株式改組
昭和59年、香川県丸亀市に中継センター設立
平成2年、本社機構を丸亀に移転
平成12年にアルミ・薄板加工の専用工場を新設
 創業当時は小さな仕事をもらってきては、希望通りの納期で納め、新しい加工技術は出向いた工場で見よう見まねで習得し、技術を積み重ね、設備導入の準備をしていく。昭和42、43年頃にアマダのトルクパックプレスに魅せられた。当時のプレスはフライホイールが外にむき出しの仕様で、そんな時に四角い箱状のトルクパックの写真を見た時には、これは何なんだ?とショックを受けた。しかも、価格も従来の3倍位高く、これで本当に3倍の仕事をしてくれるのか、半信半疑だった。しかし、結果的に見れば生産性だけではなく、従来機の様にガラガラガッチャーンと大きな音を出し続け、挙句に、いつ落ちて来るか判らないプレスと比べれば安全面でも大きな改善が認められた。そこで神戸で2台目のトルクプレスTP60を導入した。その頃を境に各プレス機械メーカーから発表されるプレス機はエアークラッチ形に変わっていった。...

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