〜SheetMetal World〜

SIMTOS2008開催
ウオン安を跳ねのける韓国経済の力強さを感じる
中・厚板加工に対応した6kWレーザマシンが5社から出展



24カ国433社が出展
6kW発振器を搭載したFO-4020NTを出展、ステンレス25mm、アルミ15mmを加工実演した6kW発振器を搭載したFO-4020NTを出展、ステンレス25mm、アルミ15mmを加工実演した
 4月8日から13日までの6日間、 韓国一山(イルサン)にあるKINTEX(韓国国際展示場)でSIMTOS2008(ソウル国際工作機械見本市)が開催された。SIMTOSはKOMMA(Korea Machine Tool Manufacturer's Association:韓国工作機械工業会)の主催で2年に1度ずつ開催される国際見本市で、東アジアで開かれる工作機械見本市としては日本国際工作機械見本市、CIMT(中国国際工作機械見本市)と並ぶ3大見本市のひとつである。今回は世界24カ国から433社の出展者が3,784小間(34,056m2)に出展した。

経済界出身のイ・ミョンバク大統領への期待
トルンプはTruLaser5060。6kW発振器とノズルチェンジャーを装備トルンプはTruLaser5060。6kW発振器とノズルチェンジャーを装備
 韓国経済は世界的な景気減速のリスクと、原材料価格がけん引するインフレ上昇のリスク増大に直面し、このところユーロや円に対してはウオン安が続き、商品や原材料輸入価格の上昇、第2の輸出相手国である米国の景気減速で貿易赤字が続いている。そして、これがさらにウオン相場を引き下げる結果を生む、負のスパイラルに陥っている。その中で2月の大統領選挙の結果、保守系のハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)新大統領が当選した。李明博大統領は経済界出身の新大統領として景気浮揚策を推し進めることを選挙公約としており、そのため韓国国民からは、韓国経済の活性化対策にこれまで以上に力を入れることが期待されている。中でも社会問題となっている失業問題では1月の失業率が3.3%と前年同月比0.3ポイント改善したが、当面の政治課題にもなっている15歳から19歳の青年層では11.1%で前年同月比1.8ポイント上昇、若年層での序失業対策が緊急の課題となっている。こうした中で政府が力を入れているのが「機械の母(マザーマシン)」と呼ばれる工作機械産業の育成。...

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