〜Technical View〜

ハイドロフォーム成形技術
一体成形することで部品点数の削減、軽量化を実現する




 自動車業界を中心にハイドロフォーム成形の導入が進んでいる。プレス成形に比べて形状変化の自由度が高く、一体成形することで部品点数の削減・軽量化やコスト削減が図れるなどメリットが多い。その結果
 ・複雑形状部品の一体成形が可能であり、部品点数の省略や付加的な溶接が省略できる
 ・加工硬化が得られる
 ・形状凍結性が良好である(スプリングバックが小さい)ため、成形精度が良好である、といった長所がある。

ハイドロフォーム成形とは
 ハイドロフォームは古くからバルジ加工という呼び名で自転車用部品や配管継手などの加工に用いられて きた。しかし近年では軽量化ニーズから自動車部品への適用が広まっている。成形方法としては、高圧液体 によって被加工材を塑性変形させる加工法。型にセットされたパイプ内部に液体を充填した後、液体圧力を 上げながら軸方向にパイプを押し込み、パイプを金型に倣わせて成形する成形加工。部品点数の削減、溶接 費用・ジグ費用の削減、プレス金型費用の削減、設計自由度の向上性等により、多大な原価低減効果を実現 できる。 ...

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