〜特集:「建設機械業界の板金部材調達」〜

付加価値を享受できる
モノづくりの仕組みを考える

建機部材は年々増加

(株)落合製作所



創業69年目を迎える
落合敏宏社長落合敏宏社長
 昭和14年、東京都大田区大森でプレス板金加工業を生業とする合資会社落合製作所を設立して以来69年、時代の変遷を乗り越え、今では日立建機やクボタなど有名メーカーとの取引が順調で、3代目の落合社長は高効率な設備導入や運営方法を研究・実践している。
 創業当初から日立工機(当時は日立兵器)の協力工場として様々なプレス加工品を受注、生産していた。26年に株式会社落合製作所として法人化、一般板金プレス加工にも幅を広げた。37年に松戸工場を新設、日立工機オンリーの専用工場として電動工具や木工用工具の安全カバーなどのプレス板金、溶接組立加工をも取り込んだ。52年からは日本建鐵と取引を開始、洗濯機、乾燥機、冷凍機の部品加工も行うようになった。
 53年に本社を松戸工場に移転、 58年には業界に先駆けてNCパンチプレス、マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機などを導入、金型制作からプレス加工、さらには中ロットから多品種少量生産に対応するパンチプレスと受注形態に対応する機械設備を導入していった。

昭和62年に日立建機との取引開始
FO-3015NT+LST-3015NT、奥には500トンのトランスファープレスが設備されているFO-3015NT+LST-3015NT、奥には500トンのトランスファープレスが設備されている
 62年、バブル全盛で好調な受注が続き、協力工場を探していた日立建機との口座ができ、主に板金加工設備を活用し、油圧ショベルのエンジンカバーを構成する部材加工を行うようになっていった。また、板金加工設備の安定した稼動を目指して得意先の開拓にも力を入れ、クボタ龍ヶ崎工場の自動販売機の構成部品加工も受注するようになった。
 58年以降、大掛かりな板金加工設備の投資を行ってこなかったが、数年前に3代目社長に就任した落合敏宏社長は社長就任早々に設備力強化。まずはレーザマシンFO-3015NT+LST-3015FOを平成17年に導入した。...

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