〜Industrial Trend 〜

駐車場の新規設置需要拡大の波がやって来る
市場拡大が見込まれる立体駐車場



  平成3年の「車庫法改正」によって一部で車庫証明が義務づけられ、駐車違反に対する取締りや罰則も強化されたことで駐車場の数は増加した。さらに平成18年6月に改正された道路交通法によって車両所有者などを対象とした放置違反金の制度が導入されたことで、駐車場に対する関心がますます高まっている。総務省が5年ごとに行う「サービス業基本調査」によると、平成16年現在の「駐車場業」事業者数は35,419ヵ所となり、平成11年の調査時と比べて235ヵ所増加した。しかし年間総収入は約4,025億円で、平成11年より約4%減少している。駐車場の数は増えているものの、依然として供給が追いついておらず、慢性的な駐車スペースの不足は続いている。反面、収益が伸び悩んでいるのは、コインパーキングの需要増加によって駐車料金の価格低下に拍車が掛かっている影響も考えられる。駐車場サービスの中でもコイン式の時間貸に対する需要はこの先さらに増加すると考えられている。...

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