〜Sheetmetal world〜

高・短・低ニーズに対応するアメリカ板金業界
上流設計から加工、組立、塗装までセット受注に対応



Quality Fab社本社工場
Quality Fab社本社工場

変わるアメリカの板金業界
 11月11日から14日までアメリカ・シカゴ・マコーミックプレースで2007 FABTECH International & AWS Welding Show が開催された。出展内容に関するレポートは既に1月号誌上で行っているので、2月号ではシカゴ周辺の板金ユーザー6社を回った際のレポートを行う。訪問した企業は表に示す企業である。

老朽化する設備
 6社のお客さまの業況だが、1社を除き総じて好調と語っていた。中には増産に対応するために今後6〜8カ月以内に新工場をリースして設備増強を行う企業もある。企業の従業員数は2社を除いて100名以上である。設備としてはブランク工程、曲げ工程共に設備は古い。Equipto Electronics はアマダ製のCOMAが3台あるが15年前の設備で老朽化している。NorthstarはAPELIO、VIPROSなど8台のアマダマシンを導入しているが大半が10年以上経過している。Quality Fabのパンチングマシンはストリピット社製のファブリセンター、KSOはFinn Powerのパンチ・レーザ複合マシンとパンチプレス、Peerlessはトルンプ社のパンチプレス2台とレーザマシン2台、Tella社はトルンプのレーザマシンとラスキン、ストリピット社のパンチプレスを導入している。また、PeerlessとTella社はミンスターなどの大型プレスを導入して量産のリピート加工に際してはプレス加工を主力としている。
 曲げ工程に関しては10台のアマダ製ベンディングマシンを導入するNorthsterを除くと、シンシナティー、ワイソン、ダイアクロ、バイラーなどが導入されている。しかし、半数以上のベンディングマシンがメカ式の古い仕様の機械であり、曲げ角度、通り精度に対しては不安を残す設備となっている。反面、大半のユーザーが旋盤、フライス盤、マシニングセンタなどの機械加工設備を活用している他、塗装設備などを有しており、セット受注に対応できる設備能力を備えていた。...

つづきは本誌2008年2月号でご購読下さい。