〜特集:「建材業界の動向」〜

生産の50%がビル、工場、住宅用シャッター
金属部材の50%がロール成形と板金加工

文化シャッター(株)小山工場



小山工場で製造するシャッター
小山工場で製造するシャッター

メーカー原点への回帰
 同社はシャッター、ビル建材、住宅建材の総合建材メーカーとしてビル用・住宅用シャッター、窓シャッター、バルコニー、パーテーション、ドア、雨戸などの建材製品の製造・販売を行っている。2005年に創立50周年を迎えた同社は社章を「BX」とし、コーポレートカラーをスカイブルーに刷新した。

小野丈夫執行役員工場長
小野丈夫執行役員工場長

「B」は文化、「X」は同社の未来への進化を意味しており、スカイブルーは環境への貢献を表したもの。翌2006年には10年後を展望して『快適環境のソリューショングループをめざして』とする10カ年計画を掲げ、同年度を第1次とする3カ年の中期経営計画を策定した。第1次中期経営計画では、「高品質の製品をいち早く開発し、低コストでつくる」という企業競争力の基本を再構築するため『メーカー原点への回帰』をテーマとして活動を続けている。そして09年に始まる第2次中期計画で課題となっているのが製造力強化で、国内外での製造体制の合理化が検討されている。

松山成強生産管理部長
松山成強生産管理部長

生産額の35%を担当する基幹工場
 生産額の35%を占める基幹工場である小山工場は、首都圏の生産拠点として各種シャッター、エクステリア製品、オーバースライディングドアなどの生産を行っている。内訳としてはビル、工場用の重量シャッターが生産の半分を占め、残りがオーバースライディングドア、住宅用の軽量シャッター、ハウスメーカー向けの住宅建材の一部、簡易パーテーション、エクステリア製品などとなっている。

長尺製品は搬出されると直ちに長辺曲げが行われる
長尺製品は搬出されると直ちに
長辺曲げが行われる

工場で生産する製品アイテムは現在147種。主力のシャッター生産では施工する建物の部位(開口部)の寸法に合わせて製作するため、受注生産による多品種少量生産となっている。...

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