〜SHEET NOW〜

「インカム」と「テレビ会議システム」で一気通貫
デジタルピッキングシステムでJIT生産に対応

アイティエムコーポレーション株式会社



21デジタルピッキングの画面
21デジタルピッキングの画面

昭和37年に先々代の社長が「有限会社村田鉄工所」として創業。当初は地元にある小松製作所の孫請け会社としてスタートしたが、孫請けという立場上、仕事量が安定しないということもあり新しい仕事を探している時に、同じく孫請けではあったが日野車体の仕事をやってみないか?と声を掛けてもらい日野車体(現在は(株)トランテックス、Jバス)の 仕事を受注するようになった。

チャンスを掴む

  日野車体との取引が20年くらい続いた。そんな頃、間に入って仕事を回してもらっていた会社が廃業、親会社から仕事が直接受注できるチャンスが巡ってきた。当時は従業員10名以下の小規模な会社だったがトラックのパーツ数台分から3、4年後には数10台分の仕事をこなすまでになった。「私たち3兄弟(長男・代表取締役会長 村田武志氏、次男・代表取締役社長 西田利雄氏(養子縁組により西田姓に変更)、3男・専務取締役 村田智宏氏)も朝は6時から工場の手伝いをしてから登校、下校は直接工場へ帰って手伝いをする毎日でした」。

若い世代の知恵の競争

TV会議で召集する社長
TV会議で召集する社長

  先々代は6年前に病気で他界した。3人兄弟は幼い頃から「この会社を盛り立てて行く」と決めていたので、進路で迷うことはなかった。『受注から納品までの時間が早く、一定の品質を保ち、予算内に納品できる』の精神は今でも会社理念として息づいている。しかし、この基本理念を具現化するには『工場の見える化』が必要。しかも、経営者のみが“見える”のではなく工場で働く社員全員が工場の現状を把握して“今自分はどう動かなければならないか!”の情報が得られる状況こそ『工場の見える化』だと考えた。...

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