〜Sheetmetal world〜

フォローからアゲンストに変わるアメリカ板金業界
FABTECH2007 は一部を除き低調



アマダのVPSSシアター。外段取りで抜き、曲げのデータが作成できる仕組みに関心が高まる
アマダのVPSSシアター。
外段取りで抜き、曲げのデータが
作成できる仕組みに関心が高まる

景気が減速するアメリカ板金業界
 11月11日から14日までの4日間、アメリカ・シカゴにあるマコーミックプレイス南館、北館を使ってFMA(Fabri cator and Manufacturers Association 米国板金製造者協会)、AWS(American Welding Society 米国溶接協会)、SME(Society of Manufacturing Engi neers 米国生産技術者協会)共催のFABTEC International & AWS Welding Show (国際板金加工技術・米国溶接技術見本市)が開催された。2年前の開催時では、出展者821社、来場者23,992人、今回は出展者1,094社、来場者は30,897人となり、来場者は1.3倍の増加となった。出展者は最新の板金加工機械、システム、溶接ロボットシステム、溶接機器を出展した。

FABTECH会場入口
FABTECH会場入口

 ※サブプライム問題から米国の住宅着工件数はピークの210万戸から7月は年率換算で137万戸と10年ぶりの低水準に落ち込んだ。景気をリードしてきた住宅関連や建設・土木関連産業が業績後退を見せることで、米国内の景気にも黄色信号が灯り、4年前から好調に推移していた米国板金市場も春先から受注量が低下、2007年は業界平均で前年同期比二桁の売上げ減が見込まれている。そのため、出展者数は2年前を上回ったものの、各出展者の話を聞くと受注、引合いは前回ショーに比べると大きく後退した。特にこの4年、米国の板金市場をリードしてきたレーザ加工機は1月以降受注が低迷、AMT(Association for Manufacturing Technology;米国工作機械工業会)のLSPG(Laser Systems Products Group(レーザ加工機グループ)受注統計では1〜6月期で前年同期比25%減と大きく後退している。米国のレーザ加工業界専門誌も「2007年の米国内のレーザ加工機販売は前年を30%下回る700〜750台程度まで落ち込む可能性がある」(Industrial Laser Solution誌)と市場の冷え込みを予測している。...

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