〜特集:「2008年板金業会の動向」〜

2008年業種別板金部材調達の見通し
絶対額の多い建設機械業界は伸びが持続



2008年は波乱の年
 板金業界の2008年の見通し※サブプライム問題や原油高、さらには国内の政治情勢など波乱も多いため不透明感が増している。すでに薄板精密板金関連では、今春から仕事量は前年と比べ減少傾向となっている。半導体・フラットパネルディスプレイ(以下FPD)製造装置関係では秋以降仕事が増えるという予想もあったが、現状は厳しい環境が続いており、特に半導体関連は08年秋以降でないと回復は難しいとされている。また、工作機械、建設機械、造船、鉄道車両など、どちらかといえば中・厚板に関連した業種では相変わらず絶好調が持続している。このため、一般的には薄板関連の仕事が薄く、中・厚板関連の仕事は好調というトレンドとなっている。

2兆円産業の板金
 現在、国内には薄板精密板金加工業者、中・厚板の製缶板金加工業者、建築、サッシ関連の板金加工業者などを加えるとその数は20,000社以上あるといわれている。しかし、現在国内で稼働中のパンチプレスマシン、レーザマシンなどいわゆるNC制御されたマシンの延べ台数が20,000前後稼働している状況にある。1社平均2台以上のNCマシンが稼働していると仮定するとアクティブに活動する板金加工業者の数は8,000〜10,000社前後と想定するのが妥当なところである。...

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