創業8年で記録的な業績向上
社長に就任すると以前から自分の城を持ったら、あれもしたい、これもしたい、と考えていた事をひとつずつ実践していった。しかし新しいやり方を社員たちに提案しても、旧態然とした社員は奮起しない。その ような体質では考えるような改善はできないとの判断で社員を入れ替え新旧の交代を図った。時を同じくして従来からの取引先も一新した。事業を継承したといっても建屋と設備だけを受け継いだようなもの。得意 先開拓など、いちからの出発で、苦しかったこともあったが、連続8期黒字計上で今期も増収を見込んでいる。 3つの方針
1. 精密板金加工を主とした受注活動を行う 2. 短納期対応の仕組みを作る 3. コストの削減と短納期対策 「近年は得意先も単純製品の大量生産品は海外での生産に変わり、国内に生産が残るものは高精度化し多様化している製品となっています。社内の工程を見直し、間接工数は最低限をキープし、直接工数は付加価値を生まない工数の削減を行うようにする。バブル崩壊後、世間では「価格破壊」といわれ低コスト化が進 み、板金業界も同じようにコスト削減の波が打ち寄せています。これにどのように対応していくのかが重要 です。消費者が新製品に興味を持つことにより、需要が喚起され、そのために製品のライフサイクルが短く なり、そのスピードに合わせるために短納期化が進んでいる。上記3項目は創業時からの方針でしたが、い ざ実行に移そうとすると、1番目の課題に関しては、具体的な方針がすぐに出ました。高精度化に対しては、 アマダの機械を導入することが先決で、それと同時に自分達が技術の腕を上げるための努力をするか、腕の ある社員を採用すれば可能になります。... つづきは本誌2007年12月号でご購読下さい。 |