〜Technical View〜
TIG溶接は熱に強いタングステン電極（T）を持ち、その周囲に不活性ガス（イナートガス(IG)）を流して溶接する工法である。溶接箇所に酸素（空気）がなく、材料が酸化されないため、ステンレス鋼やアルミニウム合金の溶接ができるのが最大の特徴。不活性ガスにアルゴンを使用することが多いためアルゴン溶接とも呼ばれる。この溶接法は母材の種類により電源の極性を選定する必要がある。炭素鋼、低合金鋼、ステンレス鋼、チタン鋼などの溶接にはアークが安定し溶け込みも深い直流電源正極性を用い、アルミニウム及びアルミ合金の溶接には溶接物表面の酸化皮膜を取り除くクリーニング効果を利用するため交流電源が一般的に用いられる。 TIG溶接のメリット・デメリット ・メリット 1.溶接が不活性ふん囲気中でおこなわれるため、溶接金属の酸化・窒化を防ぎ高品質な溶接部が得られる。 ... つづきは本誌2007年10月号でご購読下さい。 |