〜SHEET NOW〜

EML導入で生産性2倍に向上
バラシレス、バリレスで横持ち作業を軽減、残業も減る

株式会社マルエ製作所


受注の60%がエアコン関連
代表取締役 青木富士夫  同社は青木社長の兄が青木板金工業所として昭和44年7月に創業、工作機械関連企業に勤めていた弟の青木社長が請われて45年8月に同社へ入社、やがて兄から事業を継承した。得意先は約60社、毎月出ているのは、そのうち30社あまり。200万円以上の大口の取引先は10社ほどで、このうちエアコン大手である東芝キヤリア富士工場の仕事が全体の60%を占めている。量産の家庭用エアコンはすでに海外へ生産移転、同社が受注するのは室外機1台に複数の室内機をセットする業務用から列車空調、さらには冷凍ショーケースなどを手がけている。他に配電盤関連のキャビネットなど東芝関連で70%以上の仕事をしている。

毎月図番で400〜500アイテムを受注
EML-3510NTのテイクアウトローダー(TK)が材料を供給する  受注に占めるリピート品は65%、残りが試作や特急品など単品の仕事となっている。エアコン関連の試作品は量産になると大半がプレス加工に変わるため、同社で試作してもリピート受注につながる仕事は30%程度で大半が多品種少量ロットの仕事となっている。「インデント関係に関しては、エアコン本体は東芝キヤリアの製品を使いますが、例えば400Vの高圧で来ている工場などに200V対応の業務用エアコンを設置する場合は400Vを200Vに変圧するため変圧器などをエアコンに取り付けて設置する必要があるため、そうした特注の仕事を設計から受注しています」。東芝キヤリアから3次元CADで描かれた製品モデルを受け取り、1年前にアマダから導入した3次元ソリッド板金CAD、Sheet Works for Design/Unfoldを使って製品モデルから板金部品を抽出して板金モデル化。詳細設計してそれを部品にバラして自動展開、AP100にDXFデータで転送してCAMを作成、ブランク、曲げ加工につなげている。4年ほど前に東芝から3次元CADによる受発注に関して問い合わせがきたが、 ...

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