〜Industrial Trend 〜

日本の航空機市場/18年は前年比25.4%増の1兆1,889億円



ボーイング787型機では1/3以上の製造を担当
 世界でボーイング社とエアバス社の次世代型航空機への受注合戦が繰り広げられている。ボーイング社はグローバリゼーションの進展、世界経済の拡大、規制緩和・自由化の流れの加速などによって航空旅客需要は今後も増大するとして、2004年以降から20年間で民間航空機の新規需要を25,700機と予想している。このような状況下で日本企業の航空機産業への積極的なかかわりが顕在化し、航空機産業が活況を呈している。民間航空機需要の高まりから、平成18年の国内航空機生産額は実績で、前年比25.4%増の1兆1,889億円。これまでは防衛予算の減少や、米中枢同時テロ後の民間航空機需要の影響で3年連続の1兆円割れに低迷していたが、一気に過去最高を更新する水準に回復した。特に、米ボーイングの新型機「787」では、日本メーカーが全体の3分の1以上の製造を担当するなど、存在感を増してきている。 ...

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