〜特集:「配電制御設備業界の板金部材調達」〜

電設からFA、IT関連への需要が増大するキャビネット
より良い製品づくりのための専用の板金設備

 日東工業株式会社



配電盤業界のリーディング企業
松下隆行取締役機材事業部長 加藤正司機材事業部生産技術部長  昭和23年、配線器具・スイッチの製造から「日東工業」はスタート、「品質の良いものをつくりたい」という創業者の熱い思いと共にお客さまに喜んでいただける製品づくりを心がけ、「品質第一」「顧客満足」をめざしてきた。斬新で独創的な技術開発と真摯な市場ニーズへの対応、堅実な経営で配電盤業界をリードするトップ企業となった。配電盤業界は製造業を中心とした設備投資に加え、IT関連のインフラ整備需要が増加するなど、市場環境は順調に推移している。同社の19年3月期の売上高は613億3千6百万円と前期比11.7%の増収、経常利益も90億9千4百万円と前期比12.6%の増益といずれも増加している。

市場環境は順調に伸びる
パネルベンディングマシンTBZ-2523H  決算短信によると配電盤部門は本格的な景気回復に伴い、電設電材市場が好調に推移し、分電盤などの需要が増加している。また、情報通信市場における電源盤の市場拡大や分岐ブレーカにプラグイン方式を採用した分電盤「iシリーズ」の拡充、キュービクルの※トップランナートランスの法制化などにより、売上高は277億8千8百万円と前期比21.5%の大幅増収となった。キャビネット部門は、堅調な設備投資を背景にFA制御用キャビネットや屋外用キャビネットが伸張している。また、ブロードバンド用キャビネットが引き続き好調に推移し、高い防塵・防水性能を備えた高気密樹脂製キャビネット「PLABO」などの販売増加により売上高は249億5千3百万円と前期比4.3%の増収となった。遮断器・開閉器部門は機械設備用電源や配電盤の需要拡大により、売上高は38億5千2百万円と前期比3.3%の増収となっている。
 今後の見通しについては、「原油、原材料価格の高騰や海外経済の動向など不透明な部分もあるが、企業業績が好調さを維持する中、 ...

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