〜Technical View〜

抵抗スポット溶接



集塵機  ひずみが少ない。溶接速度が速い。条件設定が容易で熟練を必要としない抵抗スポット溶接は、薄板の溶接方法として最も幅広い工業分野で使用されている技術。特に、自動車車体の組み立て溶接においては、1台当たり3,000 〜 6,000 点もの抵抗スポット溶接箇所があり、現在の自動車車体製造には不可欠な溶接技術となっている。抵抗スポット溶接は溶接しようとする2 枚の金属材料を接触させ、接触部を丸棒状の銅合金電極で加圧しながらジュールの法則により、接触抵抗に電流を一定時間加えて加熱、それによって素材が溶け、ナゲットと呼ばれる碁石状の溶融部を生成して局部的に溶融させ接合させる。これらは一般には電気抵抗溶接(resistance welding)と呼び、リベット接合に比べ軽量化でき、溶接時間も短いため作業効率が良い。
 スポット溶接の応用として、丸棒電極をローラー状電極とし、ローラーで均一に加圧しながら連続的な点溶接を行う方法がシームレス溶接であり、 ...

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