〜特集:「農業機械の板金部材調達」〜

農業機械の板金部品を生産
独自の生産管理システムを活用し支援情報を流す

株式会社SEG(スエジー) 



セイレイ工業鰍ノ部品を供給
友永俊彦社長 株式会社SEGの親会社であるセ イレイ工業鰍ヘヤンマー農機の農業機械(コンバイン、田植機、籾すり機、など)の生産を担当している会社で、SEGは1991年に発足した。工場はスポット、溶接中心の東・南工場と、素材をタレパン、レーザ、プレスで加工してベンディングマシンで折り曲げ加工する西の3工場で工程別に特色を持つ。現在はコンバイン、籾すり機、ハーベスターなどのエンジンカバー、フィーダーハウス、キャビンフレーム、処理アミ枠、ウインドウなど薄板を素材にした鋼板、鋼管加工技術(切断、プレス、板金加工、パイプベンダー、スポット溶接、アーク溶接)を駆使した製造を行っている。
 売上は前期で16億5千万円。この内85%がセイレイ工業の仕事で占められている。

月度20,000点以上の部品を生産
FO-3015+ASF-3015FO  月度に生産するパーツ点数は20,000点余りになっているがユニットの種類としては1,000〜1,200点ほどとなり、このうちコンバイン関係が全体の70%程度を占めている。部品に関してはコストダウン対応も含め、新たに開発される製品に関しては部品の共通化を進めるとともに、機種の統廃合を進める一方、より省力化、より簡便な新製品開発も盛んに行っている。機種としては少量生産のため、部品を共通化することでどこまでロットをまとめて生産できるかが大きな課題となっていて、こうした標準化に全社をあげて取り組んでいる。
 発注元からは1カ月前の確定受注、2カ月前の内示、3カ月前の予約という形態でEDIによって発注されてくる。生産の基本は必要な時に必要な製品を必要な数だけ作るというJIT生産を目指すが生産効率を考えると確定受注品はもとより、内示レベルであっても間違いなく数の出るものはロット加工で見込み生産を行なう場合もある。同社では受注したデータに基づいて社内で加工指示書を発行して3工場にまたがる工程の流れを管理している。友永社長によれば ...

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