〜SHEET NOW〜

IT活用で劇的に業務改善
4 .5q離れた兄弟会社がVPNで「すぐ隣の工場」感覚

株式会社共明製作所/株式会社キョウメイ 



(株)キョウメイの山本憲社長が兄(写真左)、(株)共明製作所の山本大二郎社長が弟(写真右  (株)キョウメイの山本憲社長が兄(写真左)、(株)共明製作所の山本大二郎社長が弟(写真右)の男兄弟である。創業は両社長の父 山本美智雄会長が昭和44年に三菱自動車工業の一次協力会社として創業、昭和46年に三菱重工業が相模原に工場を建設、両社から仕事を受注していく内に両者からの受注バランスが少しずつ変わっていき、今では100%が三菱重工相模原製作所仕事で占められるようになっている。
 「受注の内容は自家発電機のエンジンのパーツ及びカバー関係が70%で、残りの30%はフォークリフトや建設機械、その他防衛庁がらみの特殊車両のパーツ等です。当社は少量生産が得意ですから量産を除いたロット1〜2個、多くても50個ほどの製品です。形状としては、手のひらに乗るような小さなものから2〜3.の大きなもので、板厚も2〜3o程の薄板から6o前後の中板まで受注しており仕事の種類は豊富です」。

2社で得意部門を担当
VPNにてPCLとつながっている10段パレットチェンジャー付きFO-2412NT  「キョウメイが設立された経緯は、15〜16年前に三菱重工さんから受注する発電機関係の仕事の中で、発電機の入るボックス、ケース、関係者の間ではボンネットといっている2.3〜3.2o tの製品のボリュームがかなりありました。共明製作所は中・厚板の加工を得意とする会社で、その頃は、それらの薄板の仕事は外注に出していました。しかし、12〜13年前にその製品が生産ラインごと、ある協力会社へ移管されることになり、そうなるとやはり、価格、納期に関してもなかなか思うようにならないということで内製化を考えるようになりました。そのためには、その生産に対応できるもっと大きな工場が必要だ、ということになり、新たに土地を購入して工場を建設、アマダ製レーザ加工機FO-2412NT+ASR、VIPROS-357+NCMP-1224などを導入して株式会社キョウメイを創業、兄が社長でスタートしました」。山本大二郎社長は、 ...

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