〜特集:「食品機械業界の板金部材調達」〜

老舗製麺メーカーにソディックの技術が融合
業界も製造業者も減少傾向

株式会社トム・ソディック 



 食品・製麺プラント設計製造、機械メンテナンス事業、プラントコンサルテーションを業務とし、この5月から放電加工機のトップメーカー、潟\ディックの子会社としてトム・ソディックを設立した。石川県白山市にある本社工場の取締役工場長北村重臣さん、製造部部長の鶴田和広さんに同社の事業や製造に関して話を聞いた。

製麺単体機からプラントまで
北村重臣取締役工場長と鶴田和広製造部部長 同社の前身潟gムは平成元年に兵庫県伊丹市で製麺機メーカーとして創業された。製麺機械を通じて麺文化への提案、貢献を続けていたが、平成7年の阪神大震災により工場が損壊した。その後、白山市にあったソディックの工場を借りて製造・販売を再開、平成16年に同所に本社を移転し順調に製麺機械事業を推進していたが、この4月、潟\ディック(本社・横浜市都筑区仲町台3-12-1、代表取締役塩田成夫、045-942-3111)の資本参加を得て潟gム・ソディックを設立。ソディックグループに入ることになり、古川健一氏が社長に就任した。

大手メーカーからプラント受注
テフロン加工されたロールで麺帯を圧延する。通常は圧延間隔の異なる4〜5台の間を通過する  食文化の発展を支えてきた同社は自動茹で麺装置(各種の麺を自動的に茹で上げる装置)、真空ミキサー(小麦と塩水の水和をスムーズにするため脱気した状態で混合を行う)、麺帯複合圧延機(ミキシング後の麺粒を圧延→複合(2枚合わせ)→圧延をおこない、粗麺帯を作る)、麺帯熟成装置(温度、湿度を正確に制御し安定した麺帯熟成を連続して行う)、麺帯連続圧延機、麺線切出機・切刃(ダイレクトドライブ式の麺線切出機。中空モーターでロールのかみ合わせもグリスは不使用)、全自動蒸麺装置(焼きそば用の中華麺製造装置で蒸す→水洗冷却、または蒸す+茹でる→水洗冷却を行う装置)など全般で5〜600機種を製造。現在、我々の食生活に密着したコンビニや ...

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