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削りもできる「清潔板金」工場
自動倉庫MARSをバッファーにプル生産を確立

株式会社三ツ矢エンジニアリング 



6月に新本社工場へ移転
代表取締役 光野義良  同社は南関町が造成した工業団地に敷地5,000坪、建坪1,500坪の本社工場を建設して6月1日に移転、7月6日には取引先をはじめとした関係者を招いて本社工場竣工披露式典を行う予定。新工場の目玉は従来の板金加工工場に加え新たに機械加工工場を新設、門形マシニングセンタ、立形マシニングセンタ、NCフライス各1台を増設、従来のNCフライス盤、汎用旋盤などを加えて6台の工作機械を導入。板金加工後に溶接組立で完成した溶接構造物の歪を除去するための仕上げ加工や板金などの板物部品に組みつけられる角パイプ、コラム、機械加工部品を加工、板金部品とサブアッシーすることはむろんのこと、自社加工設備では加工できない部品を自社調達、より完成品に近いモジュール組立にも対応する設備を備えた。さらに、同社のコアコンピタンスである板金加工工場には工場中央にアマダ製自動倉庫、MARS12段9列を設置した。熊本県荒尾市内にあったそれまでの本社工場には従来から12段5列のMARSが導入されていたが、新本社工場には新たに12段4列の自動倉庫を増設、導入した。このMARSの両側には3カ所のアンローディングステーションが設置されている。2カ所のステーションがある側には新たに導入されたアマダ製のレーザパンチ複合加工機EML-3610NT-TK(三菱製2kW発振器搭載)、従来から運用していたトルンプ製のレーザプレスTruMatic6000(3.2kW発振器)2台が設置されている。そしてステーションが カ所設置されている反対側にはトルンプ製のリニアレーザ加工機TCL3050(5kW発振器)、三菱電機製レーザ加工機ML-3015-40CF(4kW発振器)が設置され、5台の複合機、レーザ加工機がMARSに連動して連続稼働に対応できるようになっている。

ジョイントレス加工に対応する複合加工機
HDS-8025NTの金型段取り  複合加工機ラインは3台ともジョイントレス加工が可能となっている。特に今回導入したEML-3610NT-TKは5´×10´のシート材からパンチで穴加工、成形、タップ加工が終わるとブランクの外周をレーザ加工によって切断、シートから切り離し加工すると専用のテイクアウトローダーが切り離されたブランク済み製品をパッドで吸着して指定されたパレットに整列集積する。集積後はMARSに格納されて次加工の曲げ加工工程で呼び出されるまでMARS内で待機することができる。一方2台のTruMatic6000は□300×500o以下のブランク材は専用のパーツシューターを使って搬出コンベアーから機外のパレットに収納することができる。
 同社は ...

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