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株式会社浜野製作所 
www.hamano-products.co.jp




代表取締役 浜野慶一氏  昭和43年に先代社長が金型製作を開始、昭和53年に法人登記し金型製作からプレス板金の試作なども手がけるようになる。父親の急逝により平成5年・29歳の時に2代目社長に就任。社長は大学卒業後、他の板金工場に勤めた経験を持つ。後任社長を引き受けた時はバブル崩壊で景気はどん底、取引先は3社しかなかったそんな中、もらい火により工場が全焼した。

産官学連携事業に応募
 再建に奮闘している矢先、墨田区が早稲田大学と提携、区内にある中小企業と産官学連携事業を推奨していることを知る。区内には中小製造業者が1万社ぐらいあったが、現在は3.8〜4千社になってしまい、区としてはもう一度、中小製造業を活性化する目的で産官学連携を推進していた。2002年に区内の企業3社が早稲田大学で行われたヒヤリングに参加し、産官学連携の事業を進めることになった。もともと区内の中小企業の85%が従業員10名以下の小規模零細企業であり、同社も墨田中小製造企業のモデル工場として認定された。

アイデアで売上が10倍
試作品・半導体関連部品【素材】SUS 304 #400 t=1.0  2003年に半年間、早稲田大学のビジネススクールへ通う。そこには経営学修士(MBA)を取得するために30〜40代の銀行員や大手企業の社員などが企業から派遣されていた。スクーリングが終わり今度は産官学連携テーマをリサーチするため、早稲田の学生3人が手弁当で同社に訪れるようになった。そして彼らと共に立ち上げたのが同社のインターネットホームページ(HP)。学生からは、「外部の人に知ってもらうためにHPを作りましょう」と提案、実行。しかし、HPを立ち上げても閲覧するのは社員などの身内だけで外部からの反応は皆無。今度は一橋大学の学生がSEO(サーチエンジン対策)をしようということで話し合いを持ちヒット率を上げることが出来た。HPを立ち上げてくれたのは早稲田の学生、それを掘り下げてくれたのが一橋の学生、彼らの ...

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