〜Technical View〜

レーザ粉末焼結技術.金属光造形法
家電製品や携帯電話の開発に使われる



 以前本コーナーでラピッドプロトタイピング技術の一つとして3 次元レーザリソグラフィー(光造形)を紹介した。今回紹介するレーザ粉末焼結技術−金属光造形法もレーザリソグラフィーの一つである。光造形は光硬化性液体樹脂を材料としたが、レーザ粉末焼結法は超微細パウダーをレーザ焼結して積層し、立体モデルを製造する技術である。金属の粉末を材料として、YAG レーザやCO2 レーザなどを用いる。レーザの熱により一層ずつ焼結させて積み上げ、立体モデルを形成する。加工プロセスは同じように3次元CAD 設計データから直接に立体を造形する積層造型法である。特にプラスチック金型や工業製品の試作部品を迅速に製造するのに適している。用途として金属やセラミックス粉末をレーザで焼結・積層して直接に金型などを製造したり、新たな機能材料を開発する試みも始まっている。そして最近ではその途中に切削加工を加え、寸法精度や表面粗さを向上させた金属光造形複合加工法等も開発されるようになっている。これにより ...

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