〜INTERVIEW〜
理工学部長を6年間務める2001年5月から本年3月末の退官まで理工学部部長を務める一方、研削加工の研究から最近は知的自動化とエミッションフリーマニュファクチャリング(廃棄物を出さない工作機械)の研究を行う。2005年には米国に本部を置くSME(生産技術者協会)からTaylor メダルの授与ならびにフェローに選出され国内外で高い評価を受けている稲崎一郎教授にこれからの理工系人材の育成に関して話を聞いた。 子供の頃から道具やモノに触れる機会が少ない 「日本の子供たちの理数学科の成績は高いレベルにありますが、好きか、と聞くと韓国、シンガポールなどと比較しても低い。一貫校である慶應義塾では幼稚舎から理科の実験などの時間を増やそうとしましたが、父兄からは怪我をするからということで反対が多いようです。子供時代から道具やモノに触れる機会が少ないので理工系が好きになるチャンスは少ない。私は日本学術会議でも子供たちに科学する心を養い、モノづくりに親しめる機会を増やす全国に科学技術博物館を建設すべきだと説いています。大学は優秀な人材を育てるということだけではなく、世界を舞台にプロジェクトが任せられる人材を育てる、具体的には能力の高いドクターをたくさん ... つづきは本誌2007年5月号でご購読下さい。 |