〜特集:「アミューズメントマシンの板金調達」〜

工場の見える化
3次元CAD/生産管理システムの活用

株式会社三友製作所 



受注変動が大きいゲーム機
山田 光儀社長  アミューズメントマシンはキャラクターやゲームソフトの流行により商品寿命が決まり、ライフサイクルは短い。そのため、常に新しいゲーム機の開発が行われている。しかし、市場に※1リリースされると瞬時にコピー機が市場に出回るため、開発は極秘裏に行われ、市場に発表されると一気に何百台という大量のゲーム機が出荷される。そのため、ゲーム機の筐体やフレーム、ベース、操作台などを製作する板金メーカーには厳しい守秘義務が求められるとともに、立ち上がりの生産ロットは数百台単位で行われる。しかし、ヒットがロングランしなければすぐに他のゲーム変更されるため受注の平準化が難しい業種とも云える。その一方で生き馬の目を抜く業界だけに、試作が完了しゲーム機の筐体、フレームができ上がってしまうと、その試作品が他の加工業者に示され、提示された価格が試作業者よりも安くなれば、量産はその業者に発注されることもしばしばある。試作が成功したからといって量産も受注できるとは限らない。それだけにゲーム機の開発に際しては最初から実物を作成して試作するのではなく、デザイン性を検証するためにも3次元CADを活用し、バーチャルシミュレーションによって筐体、フレーム、操作台を提案する手法も増えてきている。そんな中で、ゲームセンターに設置された時の景観までを提案することで試作から量産までゲーム機本体の受注拡大を目指しているのが且O友製作所である。

2セット導入したSheetWorksが戦力に
ベンダー用の端末に曲げ加工する製品のソリッドを表示する  創業当初は自動車部品のプレス加工を手がけていたが、次第に多品種少量の板金加工へシフトするようになり、現在は工作機械・配電盤BOX・アミューズメント機器・看板などの企画・開発・設計・試作から量産までを一貫して行うようになっている。それらをサポートする設備は3次元CAD、SheetWorks for Unfoldを使ったバーチャルシミュレーションによる提案力、納期遅延や誤納品をなくす自社開発の生産管理システムを活用した納期管理。「SheetWorks for Unfoldは2005年8月に導入して1年半が経過しました。専任のオペレータをアマダスクールに教育に出しましたが私はマニュアルを見ながら見様、見真似で操作を習得しました。今ではモデリング技術をこなし景観シミュレーションや構造解析など3次元CADの能力をフルに活用、客先メーカーに様々な提案ができるまでになりました。ゲーム機に関しては ...

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