〜特集:「アミューズメントマシンの板金調達」〜

第26回AOU2007アミューズメント・エキスポ
ー出展者に板金調達の現状を聞く


日本ユニカのマルチエクスチェンジャー  2月16日、17日の両日、千葉県幕張メッセを会場に全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)等主催の業務用アミューズメント機器を集めたイベント「AOU2007 アミューズメントエキスポ」が開催された。2日間で3万人弱の関連業者及びゲームファンがつめかけ、一時は会場のフロアが人で埋め尽くされた。出展は世界のアミューズメント業界をリードする機器・部品・景品等のメーカー52社・834小間。場内は天井から社名が大書された気球が浮かび、各社の展示ブースの舞台上にはゲームのキャラクターに扮した美女が来場者の要望に被写体としてポーズをとっていた。また、マイクを使ってゲームの攻略実況を行い、達人・王者とよばれる「ゲームの達人」が指さばきを披露した。新製品無料体験コーナーでは長蛇の列をなして来場者が並び、最後尾のプラカードがどんどん後ろに下がっていく状況が続いた。無料体験のキャッチャーゲームでは幾種類ものキャラクターグッズや景品の大きなぬいぐるみを両腕に抱えた人、宅配コーナーでは一人で大箱3個の宛名を書いている人もいて、商談というよりも、ゲーム愛好家が新しいゲーム機を体験するという様相を呈していた。
アメニティ性に富むカップル椅子  (社)日本アミューズメントマシン工業協会(会長・里見 治氏)は「先端技術を導入し世界最高峰水準のアミューズメント機器を開発。いまや日本を代表するハイテク産業のひとつに成長した」とアミューズメント産業のアピールを行っている。その一方で風営法による規制をはじめ、青少年への影響が心配されている事から、業界を取り巻く環境を調査し幼児や低学年向け機器、国内オペレーションマシンの新製品、コンシューマー事業、アミューズメントマシンとマルチメディアに関わる技術などの動向、研究、情報収集・発信を行っている。また、製品安全に関してはPL法のガイドラインを策定、その他ISO、EU統一マーク CE法の調査研究も進めている。さらにアミューズメントマシン(AM)機器の3Rを推進、リサイクルシステム構築にむけた取り組みを進めている。ところで、AM機器を構成する板金部材の調達は限定された板金サプライヤーからの調達がほとんどで、他の業界に見られるようなコスト中心で調達の門戸を広げるということはあまり行われておらず、継続取引を行う指定業者との取引が多いようだ。

会場で聞く
 会場ではほとんどのゲーム機関係各社のセキュリティゲートが高くAM機器を構成する部材の中での板金比率などに関しては殆どがノーコメントだった。そこで硬貨・紙幣の選別、払い戻し機とカード払い出し機、雑硬貨・メダル、空気清浄機、スポーツ体感機器、制御盤などあらゆる ...

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