〜Technical View〜

ダル鋼板(冷延鋼板)の製造に活用
レーザダル加工



 自動車の車体やIT 関連の筐体などさまざまな分野で利用されている日本製の優れた薄板は、冷延圧延工程で製造される。その冷延工程中で、あらかじめ冷延するロール表面に凹凸(梨地のエッチング模様)をつけ、薄板表面上に梨地を転写する方法が取られている。このようにロールの表面に凹凸の模様をつけることをダル加工と呼んでおり、ダル加工されたロールで圧延された薄板をダル鋼板と呼ぶ場合もある。
 ダル鋼板の特徴は、その表面状態(無数の凹凸)から深絞り成形される際の転延性、保潤性、塗装の密着性、深輝性に優れるとともに、コイル材にすることで可搬性も有している。一般に乗用車の車体に採用することを考えると鮮映性向上は塗装技術とともに重要である。そこで、鋼板の表面粗度制御が必要になってダル加工が行われるように ...











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