〜特集:「医用検体検査装置に使われる板金」〜

検査・分析装置などの医療機器が20%
組立工場の完成でサブアッシー納品が増える

株式会社ツボタテクニカ 



増収増益基調の業績
坪田隆坪田隆義社長  ツボタテクニカの業績は2006年11月も増収増益となるなど好調だ。15年前に坪田隆義氏が2代目社長に就任。2年後に創業40周年を迎えるため、第二工場に3階を増築し生産体制を拡充した。さらに、和歌山県にあった同業者、根来鈑創株式会社の経営建て直しに協力、パートナー企業としてツボタの営業部門が一括して営業活動を展開するようになり、両社が一体となることで関西でも有数の設備力と130名余の従業員を戦力化した板金サプライヤーへと発展している。根来鈑創は工場建物が老朽化したこともあって2年前には建物をリニューアル。環境や作業者のコンファタブル(快適)を追求した新工場へと変わった。その一方で、2000年以降は新日本工機のタレットパンチプレス2台、アマダのタレットパンチプレスEM-2510NT、レーザ加工機LC-1212α3NT、ネットワーク対応型ベンディングマシンFBD3 -8020NTなどを相次いで増設、設備力を強化してきた。

ここ2年は工場建物に積極投資
HDS-8025NTをはじめ3台のNT機が稼働中  一方、ツボタテクニカ本社工場に関しては2003年3月に3kWレーザ発振器を搭載したレーザ加工機LC-1212α3NT、同6月に同じく3kW発振器を搭載したパンチ・レーザ複合機APELIO3.255NTを導入した。2004年3月にはアマダの1.0kWYAGレーザ溶接ロボットYLR2-1500を導入、歪の少ないクリーンな溶接で製品クオリティーの向上を目指すとともに、9月には架台、ラックなどの製品に使われるパイプ加工を専門に行う1.0kWレーザ加工機、Quattro(パイプ加工用回転インデックス軸付加)を導入、多種多様なパイプカッティング加工で加工製品のバリエーションの拡充を図った。同10月には板金加工以外に機械加工設備の拡充を目指しFANUC製 ROBODRILL(マシニングセンタ、回転・傾斜インデックス軸付加)を導入し、板金加工にとらわれない加工製品の多様化に対応した。従来、機械加工は外部の協力工場に協力してもらっていたが、機械加工の負荷が増加すると協力工場の都合で納期が遅れるということが頻繁に起こるようになり、特に ...

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