〜SHEET NOW〜

作業効率を考えた設備投資
ものづくりは作業現場の環境向上から


株式会社印南鉄工所 



代表取締役社長 印南健氏  1年半前に工場を新設した株式会社印南鉄工所(京都市南区吉祥院宮ノ西町29 代表取締役社長 印南健氏 TEL075-311-6945)に訪れた。400坪の敷地にある冷暖房が完備された工場は1階に材料から曲げまでの加工、2階に事務所、3階に溶接、組立を持ち、創業の昭和26年からタンクを得意としている。現在は京都の大手メーカー2社との取引がメインでコンデンサー・タンクの割合が2割、筐体を8割、現在20社との取引がある。メインとなる板厚は2.3mm?6mの製缶関連の厚物であり、ブランク工程ではアマダ製レーザーAPELIO、タレットパンチプレスCOMAが稼働、EML3510PDC付きを年内に導入予定している。

 現在も現場の真ん中にいる社長のものづくりへの探求心、更に共に働いてくれる社員への作業効率を考えた環境設備投資。こんな社長のものづくりに対する、社員に対する愛情が現在の印南鉄工所を総力で支えていると感じるインタビューとなった。

 「良い品物を納期どおりに納める、どんな仕事でも断らない。小さいものから喜んでやらせてもらっています。従業員も頑張ってくれるので、効率も環境も良く、工場にもっと注ぎ込んでやらないといけないと思っています。作業場の環境を上げてあげないと能率だって上がりません。2005年にアマダの展示会に行き曲げ加工機HDS1303を導入しました。きっかけは展示会で見たアマダさんの機械技術のすばらしさもありますが、現場の若い子達は夕方になると機械の前で肩を回していました。それを見てもっと良い機械はないのかと、楽になる機械はないのかと思っていました。アマダさんのシステムは定尺で外周をまわるので寸法が出ますが、うちのようにシャーリングで切ってしまったら付き当て寸法が変わってしまいます。材料により縦目、横目、端材によっても曲げ比が変わるのでやはり試し曲げが必要になります。当社では若手もポンチで曲げていますが、従業員の技術を機械が支援して楽にものができる、これが設備を導入する視点でもあります。APELIOのマニピュレータも導入しましがた、やはり使ってみて良かった。誰もいなくても抜けるので短納期に対応する機動力が付きました。年内に ...

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