〜Industrial Trend 〜

食品機械の販売額は横ばい。平成17年の販売金額は4,576億円
「食の安全」をテーマにHACCP対応が求められる



 食品機械は、農林・水産・畜産などの原料を加工し、食料・飲料・調味料等を製造する機械。我が国における食品機械の研究開発は、明治初期の製麺機の開発に端を発する。中期には精米機、後期になると製粉機械、乳業機械、餅つき機械、製菓材料である餡の製造機械の研究開発などが開始された。それぞれの分野から生まれた個人商店が発展し、食品機械会社が誕生した。食品機械業界の繁栄は、戦後大手製粉会社の復旧に始まり、食料事情が好転するにつれて、製粉機械、製菓・製パン機械、製麺機械などが相次いで再生した。昭和23年4月には「全国食糧機械製造業者懇談会(製造者懇談会)」が設立され、全国の食料品加工機械製造業の総合団体として、昭和42年4月に社団法人日本食品機械工業会に改組され現在に至っている。
 食品機械とは、主として農産物、畜産物または水産物を原料素材として加工処理し、これを多種多様な食品、飲料、調味料等に調理生成するための工程において使用される食品機械・器具及び装置のことで、大きく分類すると、精米機械、精麦機械、製粉機械、製めん(麺)機械、製パン機械、製菓機械、醸造用機械、牛乳加工機械、飲料加工機械、肉類加工機械、水産加工機械、製茶用機械、豆腐製造機械、調理食品加工機械、その他食品及び飲料の加工機械、食料品加工機械に分類されている。ところで ...

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