〜特集:「画像診断装置の板金部材調達」〜

EMZ-3510NT導入からエコステージ1認証取得
環境に配慮した高精度なモノづくりへ

 弥生工業株式会社



通信機器など精密板金を得意
星 勤社長  同社の主力製品は通信機器70%、事務機器20%、医療機器10%である。精密板金を得意とし、材質は主に鋼板、アルミ、ステンレスの0.8o〜2.6o tでメインは1.6o。創業当時からトランシーバーなど通信機器の板金部品でも精度に厳しい製品づくりを得意としてきた。また、医療機器メーカーとは数十年の取引があり、25年前は10〜25%の受注割合で推移してきたものの、近年では金属からモールド製品への代替が検討され、受注製品の割合としてはやや縮小傾向にある。しかし、通信機器製品やベンチャーとのジョイント製作、異業種参入など多岐にわたった受注を展開、売上げを伸ばしている。

EMソリューションパック導入
製品例  現在の設備はNCタレットパンチプレスEMZ-3510NT+ASR48M、レーザ・パンチ複合機APELIO2 -357F10、PEGA-344など3台のブランク加工設備がある。EMZはソリューションパックとして05年7月に導入、秋から本格稼動を始めた。導入の狙いは、ますます厳しくなる客先からの高品質への要求、特にステンレスのキズナシ加工への対応。また、精密板金メーカーとしてあらゆる要求に対応する※フラッグマシンとしてACサーボ・ダイレクト・ツインドライブを採用して高速のヒットレート500hpmが可能で、高生産性を実現できることなどから導入。スピードアップによる生産性の向上は元より、特にキズや汚れといった精度向上に大きく貢献している。現在このブランク加工機3台で製品形状や納期に合わせた使い分けがされている。EMZ-3510NT+ASR48M導入によって0.6oまでの薄板加工の歩留まりが改善しタップ、バーリング加工など複合加工により生産性が向上した。EMソリューションパックで同時に導入されたvFactoryは工場にある各加工機から、稼働情報・実績データ等を自動で収集・保存、Web上で工場の稼働状況をリアルタイムに集積し確認する稼動保障システム。事務所で稼働状況が確認できる上、デジタル稼動日報を選択すると稼働状況からプログラム数、月間稼働時間から仕様金型、パンチヒット数まで自動で収集・分析する。弥生工業では ...

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