〜特集:「インターネット活用で業務改善」〜

プログラムチャージを変動費化するプログラムサービス
金型のe調達をはじめとしたAi-Linkサービスを有効活用

大永工業株式会社 



2002年に新工場へ
村田和夫社長、桜井幸雄常務、両角真弓部長補佐  大永工業株式会社(社長・村田 和夫氏、長野県埴科郡坂城町大字南条6390-1、0268-82-3230)は2002年に現在地への新工場竣工に伴い7列10段の自動倉庫MARSと連動したVIPROS Z-358NT PDC、ネットワーク対応型ベンディングマシンFBDV-8025NTなどを導入し生産合理化を進めるとともに潟Aマダ、潟Aマダアイリンクサービスが提供するプログラムサービスやアマダ製の金型をインターネットで発注するe調達を開始、社内業務をIT化してアウトソーシング化することで効果を上げている。特にプログラムサービスは受注がオーバーフローした時のバッファーとして活用することで、プログラマーを受注ピークに合わせて採用する必要がなくなり固定費の変動費化につながっている。また、金型をe調達することで発注業務を簡素化、調達コストを削減している。

プレス加工から板金へ
コールセンターと接続してプログラムサービスで作成された展開図を確認する  「当社は昭和33年に金属プレス加工業としてスタート以来、上田市内の大手電線加工品メーカーの仕事を受注してきました。発注元が事業を多角化する中、電子機器やディスプレイ関連の事業も広げられ、板金試作から多品種少量生産に対応して精密板金加工に取り組むようになりました。その後、得意先も県内に本社、工場のある電子機器メーカーや無線通信関連企業などに拡大しました。創業社長の急逝に伴ない社長夫人が後任、私は専務として製造を中心に見てきました。しかし、バブル崩壊後の景気後退が長引き苦しい時代が続きました。社長から事業を立て直すためには仕事の中身が十分に把握できない女性社長では心もとないという話をいただき、7年前に私が社長を引き継ぐことになりました。業績はどん底でしたが厳しいリストラを断行するとともに設備の見直しを進め、3年目には業績を回復、現在地へ新工場を建設するとともに設備更新を行うことを決断しました。工場建設、設備更新に必要な資金は3億円ほど掛かりましたが取引先、社員、銀行などがバックアップしてくれました。先頭工程であるブランク工程を強化する必要があると考え、 ...

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