〜Technical View〜

導入・実用化が進むリモート溶接



リモート溶接中  リモート溶接は専用スキャニングミラーに長焦点フォーカスレンズを組合せ、レーザビームの空間伝達を行い、レーザスポットを高速スキャニング溶接ができる技術。従来のレーザ溶接に使用されてきたロボット、NC加工テーブルに比べてビーム移動時間がほぼゼロとなるため高効率な溶接を行うことができる。このシステムは加工中に、ある溶接個所から別の溶接個所へレーザスポット位置を移動させるための時間をほとんど無視できるほど短縮するために開発された。現在、実用化されているのは炭酸ガスレーザによるリモート溶接だが、最近はYAG、ダイオード、ファイバーレーザによるリモート溶接も実用化されようになっている。
 レーザビームをワークの溶接個所に照射するためにリモート溶接では1ないし2枚のミラーを使用する。ミラーは通常の加工よりも上方に設置する。ミラーをごくわずか駆動させるだけで、ワーク上のビームスポットを大きく移動することができる。通常、レーザ溶接するにはレーザ加工ヘッドまたはワークおよび治具、ポジショナーなどを単独で駆動するが、リモート溶接ではそれらを同時に駆動させる。それによって、 ...

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