〜Industrial Trend 〜

16年度から上向きに転じた配電盤生産
採算面では厳しい状況が続く



 平成8 年度以降減少が続いていた配電盤類の生産面数は民間設備投資の回復とともに、16 年度より回復基調にある。しかしながら、公共投資依存度の高い地域では設備投資の抑制から深刻さを増しており、カスタム盤業界全体でも受注先からの単価引き下げ要請が依然厳しい。原材料の値上り分を価格に転嫁することも難しく、採算面では厳しい状況が続いている。
 経済産業省の生産動態統計調査による開閉制御装置(密閉形ガス絶縁開閉装置を除く)の2006 年度の生産統計から特別高圧、高圧、低圧配電盤と産業用・住宅用分電盤の2006 年の生産推移を図1から4 までに示す。配電盤に関しては特別高圧・高圧配電盤は面数、金額ともに右肩上がりで推移している。図1 の特別高圧、高圧配電盤は一般家庭用とは異なり、工場、ビルなどの大型施設に設置されるものであり民間設備投資が順調に ...

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