時代の変化を実感 ― ビッグサイトの展示会を見て


※この記事は、「Sheetmetal メールマガジン」No.83(2018年6月28日配信)からの転載になります。

 

久しぶりに、東京ビッグサイトで開催された展示会を2週つづけて取材しました。

 

1件目は「FOOMA JAPAN 2018」(国際食品工業展)、2件目は「日本ものづくりワールド」です。

いずれの展示会も東1~8ホールすべてを使い、「日本ものづくりワールド」は西ホールの一部も使用するなど、大規模な内容となっていました。

 

「FOOMA」には4日間で10万名以上、「日本ものづくりワールド」には3日間で8万8,000名の来場者が訪れました。

いずれの展示会も好調な景気を背景に、出展者も来場者も明るい笑顔で会場に集まっており、各ブースでは熱心な商談が繰り広げられていました。

 

サニタリー製品である食品機械は、「安全・安心」を担保するため、設計段階から衛生基準が厳しく管理されています。

FOOMAでは、とくに食品加工中の異物混入を避けるため、気密性や洗浄性を改善するためのさまざまな取り組みも公開されていました。

 

6月13日に「食品衛生法の一部改正」が公布され、飲食業界ではHACCP(ハサップ=Hazard Analysis and Critical Control Point)による品質管理の普及、トレーサビリティーの導入などが2020年の東京五輪を前に急速に進むとみられています。

HACCPは、食品に潜在する食中毒や異物を除去する場所CCP(Critical Control Point)をさがし、そこを集中管理することで、食品の危害を防除する「手法」であり、その意味では「ソフトウエア」での対応ということになります。

 

一方、機械装置の衛生面などの規格 ― すなわち「ハードウエア」での対応については、EUにおいて加盟国間での衛生基準の統一を図る必要が生じたことから1989年に「EHEDG」(イーヘッジ=European Hygienic Engineering and Design Group)が設立されました。

EHEDGのガイドラインをベースとするEN(欧州規格=European Norm)の衛生設計要求から、衛生関連の国際規格が作成され、現在ではEHEDGの認証は世界のデファクトスタンダードとなっています。

 

しかし、EHEDGガイドラインは日本国内ではなかなか普及が進まない実態があり、「世界の常識は日本の非常識、日本の常識は世界の非常識」などと揶揄されることもあります。

FOOMAの取材を通じて、業界としての早急な対応が求められるのと同時に、板金業界としても加工視点から対応が求められていることがわかってきました。

 

「日本ものづくりワールド」には、国内外で90社以上の板金サプライヤーが出展していましたが、とくに際立っていたのが、サプライヤー同士の横請けの動きが活発になっていることです。

 

出展している各社に話を聞いても、多くの出展者が現在は「お腹が一杯」の状況で、オーバフロー分を引き受けてくれるサプライヤーを探していました。

そうした動きがグローバル化しはじめ、そうした情報をサプライヤー同士が共有し、Win-Win連携を進めようとしている動きが顕在化してきているということです。

大きな地殻変動が起きてきていることを感じました。

 

時代は大きく変化しています。

この変化に対応できる企業こそが勝ち残ることができると、改めて実感しました。

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