朝の連ドラ「あさが来た」に教えられた変化対応力

年明けから世界経済が騒がしい。   株式市場では日経平均が大発会後、5日連続で下げるという戦後初めての事態となった。 その後も原油価格が1バレル30ドルを割り込んだこと、中国経済の減速が想定以上に進んでいること、さらにはイランとサウジアラビアが国交を断絶するなど、中東情勢が緊迫してい

122年前の工場で世界シェア70%のジェットエンジン用シャフトがつくられる

第2次世界大戦末期の1945年、日本海軍が開発した国産戦闘機「橘花(きっか)」に搭載された日本初のジェットエンジン「ネ-20」を開発した航空エンジンメーカー、株式会社IHI(東京都江東区豊洲3-1-1 豊洲IHIビル)の呉第二工場(広島県呉市昭和町2-1)を見学する機会があった。  

「竜田姫」が袖を振って紅葉をめでるように日本文化が世界を染める時代がやってきた

曇り空でしたが秋を探しに近くの里山に散策に出かけました。 紅葉は昼間と夜の寒暖の差が大きいほど鮮やかに色づくといわれます。 この秋は有難いことに朝夕の冷え込みが緩やかで、鮮やかな色づきは難しいと思っていましたが、里山でも、カエデやイチョウ、桜の葉がすっかり色づき、踏みしめる小路にも落ち葉が降り積

中小企業にも知財戦略が必要 ― 「下町ロケット」登場人物のモデルとなった弁護士のお話

10月18日からTBS系でテレビドラマ「下町ロケット」が始まる。   2011年に直木賞受賞作品となった池井戸潤氏著「下町ロケット」が原作で、ここに登場する神谷弁護士のモデルとなった内田・鮫島法律事務所の代表パートナーである鮫島正洋弁護士とお目にかかる機会があり、中小企業の知財戦略に関

セールストークは「価値創造に貢献できるサプライヤーに投資してください」―双方がWin-Winになる訴求力

過日、首都圏のお客さまを訪問し、8月に2代目に就任したばかりの新社長と懇談しました。 新社長とは1998年頃から面識があり、初めてお目にかかったのは家業に入る前に勤めていたメーカーの社員でした。 大学を出たばかりの新人で、慣れない営業職で苦労されていましたが、経験を積まれ、成長していく過程を見る

下期の景気は「下振れ」リスクが高まる

私は常日頃から社員や知り合いには、三つの目を持つように、と話している。 すなわち現場を見る「虫の目」、全体を鳥瞰する「鳥の目」、そして潮目を見る「魚の目」だ。   今、「魚の目」で見ると景気の変化を予感させる三つの懸念材料が生まれている。 いずれもアベノミクスに関連するものだ。

台湾板金業界の変化対応力

半年ぶりに台湾を訪れた。   台北・松山空港に降り立つと熱気が体を包み、サウナ風呂にでも入っているようだった。 メガネやカメラのノレンズが見る間に曇ってしまう。 外気温は36度もあり、梅雨空の東京からくると、久しぶりの太陽に目がくらむ。   そのまま、桃園にある板金工

景気の好循環で力強さ増す日本経済

    5月は各業界団体の定時総会が開催される時期で、私も関連する鉄道車両、建設機械、自動車部品などの工業会が、定時総会後に催す懇親会に出席させていただいた。   安倍内閣も政権発足後2年半を迎え、アベノミクス効果で景気も好循環に働き始めている。 そのため

道後温泉で出会った明治人の息吹

  連休明けに四国・松山市のお客さまを訪問した夜、道後温泉の老舗料理旅館「うめ乃や」で夕食を堪能することができました。   以前、取材で訪れた四国の板金業界の動向を誌面に紹介した折に、司馬遼太郎の『坂の上の雲』を引き合いに出して、正岡子規や日露戦争の立役者だった秋山好古

2回めの北陸新幹線――ルック北陸で見えてくること

乗車するのは2回めとなった北陸新幹線「かがやき」は、開業3日目に乗車したときよりも乗客の数は少なく、長野駅を過ぎると3割ほどの数に減った。   また、富山駅で「はくたか」に乗り換えて、新高岡駅まで乗車したが、指定席車両ということもあって数名の乗客しかおらず、東海道新幹線「こだま」より乗