特集2

コンパクトファイバーレーザマシンBREVIS-AJ導入事例

多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択

食品工場設備の製作・改造・修理で50年の実績

有限会社 石川工作所

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画像:多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択2022年1月に“4´×8´リポジショニング仕様”で導入したコンパクトファイバーレーザマシンBREVIS-1212AJ。中2階にチラーなどを設置している

4´×8´対応仕様のBREVIS-AJを導入 ― 「汎用的な切断機」の条件にマッチ

㈲石川工作所は2022年1月、コンパクトファイバーレーザマシンBREVIS-1212AJを“4´×8´リポジショニング仕様”で導入した。それまで使用していた小型CO2レーザマシン(1kW、4´×8´材対応)との入れ替えで導入し、操作性・加工能力・加工領域のいずれも大幅に改善した。

品一様の多品種少量生産・超短納期に対応する多能工集団である同社にとって、レーザマシンはあくまで“道具”のひとつ。熟練の職人が使う“道具”としての「汎用的な切断機」を求めたとき、「オールラウンド」を謳うBREVIS-AJが条件にマッチしたかたちだ。

  • 画像:多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択SUS304のチャンネル(120×60㎜、板厚6㎜)で組んだ溶接フレーム(W1100×D800×H120㎜)
  • 画像:多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択BREVIS-AJで溶接フレームにφ40㎜の穴あけ加工を行った。従来の機械加工と比べて加工時間は1/10以下になった

食品工場設備の製作・改造・修理で50年の実績

画像:多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択代表取締役の石川拓道氏

同社は1969年の創業以来、大手菓子メーカーの工場設備・機械の修理や改造などを手がけてきた。現在も、このメーカーの仕事が全体の90%超を占めている。

創業当初は食品工場内の現場で加工・施工を行っていたが、現在は自社工場で生産した製品を供給する形態になっている

総勢17名と小規模ながら、その実力は折り紙つき。50年にわたる直接取引で培った食品製造ラインに関する知識とノウハウ、要所を押さえたたしかな加工技術、VA/VE提案、パーツであれば即日、溶接込みで3~4日という超短納期にも対応できるフットワークなどにより、得意先から絶大な信頼を寄せられている。

食品業界 ― 中でも同社が手がけている菓子業界は、商品ライフサイクルが年々短くなっており、食品工場では頻繁に新商品や新バリエーション、新パッケージなどの垂直立ち上げが求められる。その都度、食品機械メーカーに依頼していては、迅速かつフレキシブルなライン変更には対応できない。そのため、食品メーカーのエンジニアリング部門がみずから製造ラインを設計し、改造・修理を行っている。

ライン変更に必要な金属部品はサプライヤーに供給を委託することになる。そのとき、食品製造ラインに関する知識・経験・ノウハウ・スピードのすべてを必要十分に満たす同社のような存在はきわめて大きい。

食品製造ラインでの用途や設計者の意図を理解したうえで、工法や加工品質を案配できる。最新の加工技術を踏まえて、納期短縮とコストダウンのために、機械加工からレーザ加工への工法転換、溶接から曲げ加工への工法転換、材料や板厚の変更などを提案できる。ときには、食品メーカーのエンジニアが同社を訪れ、その場でCAD図面を修正し、すぐに製作してトライするといったコラボレーションを行うこともあるという。

  • 画像:多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択ベンディングマシンHD-1303LNT。350㎜のロングストローク仕様で、曲げ長さ3mまで対応する
  • 画像:多能工集団、汎用的な“道具”として4´×8´対応のBREVIS-AJを選択食品製造ラインで使用するホッパー

会社情報

会社名
有限会社 石川工作所
代表取締役
石川 拓道
所在地
新潟県新潟市西蒲区赤鏥3974-2
電話
0256-72-6633
設立
1977年(1969年創業)
従業員数
17名
主要事業
食品製造工場の設備・機械の製作・改造・オーバーホール/その他、金属加工全般
URL
https://www.ishikawakousakusho.com/

つづきは本誌2022年4月号でご購読下さい。

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