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徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み

工作機械カバーが50%超、Web受発注プラットフォームの仕事もスタート

株式会社 亀山鉄工所

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画像:徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み工作機械カバーの溶接作業。溶接工程では大型モニター2台(写真右上)に組み図のPDFとSolidWorksの3次元モデルを表示。加工支援情報として活用するとともに、ペーパーレス化を実現している

徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み

画像:徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み技術部の林義人課長(左)と高井史樹社長(右)

㈱亀山鉄工所は大正時代に「亀山刃物製造所」として創業したのち、戦中期・戦後復興期・高度成長期と時代の要請に応えるかたちで事業内容を転換、現在は工作機械カバーや変電設備向け断路器をはじめとする板金・製缶部品の設計から製作、塗装までワンストップで対応している。

2005年に入社し、2015年に4代目社長に就任した高井史樹社長は、前職の経営コンサルタント、ITコンサルタントとしての経験と、入社後に学んだトヨタ生産方式(TPS)の知見を生かし、徹底したムダ取りと改善活動を推進。高品質・低価格・JIT対応を高い水準で実現し、顧客にとって必要不可欠なサプライヤーとして存在感を高めていった。

ものづくりの実務レベルの活動は、技術部の林義人課長が中心となって推進している。林課長は工場板金技能士1級の資格取得者であり、SolidWorksのCSWE(最上級試験)認定技術者。板金加工の知識・ノウハウと3次元CADのスキルを融合させたエンジニアリング提案は、得意先各社から高い評価を得ている。

画像:徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み左:Web受発注プラットフォームから受注するとバッチ処理で3次元モデルから展開・CAM割付を行う(右)。左はビジネスチャット(Slack)の画面/右:平板・パイプ・形鋼兼用レーザマシンFO-MⅡ RI3015+LSTRI-3015

工作機械カバーの仕事が50%超

現在の得意先は約25社。そのうち工作機械メーカー2社からの売上が全体の50%程度を占めている。

コロナ禍の影響で前々期(2020年11月期)の売上は30%ほど落ち込んだが、2020年末頃から不安定ながらも回復に転じ、前期(2021年11月期)は大きく回復した。現在は、国内外の設備投資が回復に向かっていることと、得意先の工作機械メーカーの1社がラインアップを拡充したことが奏功し、前年同月比30~40%増の状態が続いている。

さらに最近は、2020年9月から取引を開始したWeb受発注プラットフォームの仕事が軌道に乗り始め、新たな事業の柱として成長している。林課長がソリッドワークス・ジャパン・ユーザー会のリーダー(現在は代表リーダー)を務めていたことが縁で、取引につながった。

主力得意先の工作機械メーカー2社のうち、1社は情報通信機器向け精密部品の加工に用いられるコンパクトな機種が中心で、もう1社は大型のワーク・金型などの加工に対応する大型機種が多い。どちらも基本的にはリピート生産が中心だが、リピートの頻度が高い小型の機種は常に同じ機種が流れ、顧客の要求仕様に合わせて設計変更が発生する大型の機種は日々異なる仕様の製品が流れているイメージだ。

同社が製作する工作機械カバーは、小型の機種は板厚1.6㎜が中心、大型の機種は2.3㎜が中心。大型の機種はいくつにも分割されるため、1台あたりの部品点数は数百個にもなり、それだけ溶接組立の負担が大きくなる。

  • 画像:徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み3mまでの長尺製品に対応するHDS-1303NT。上部テーブルには図面のPDFを呼び出せるタブレット端末が設置されている
  • 画像:徹底した現場改善とエンジニアリング提案が強み塗装前の洗浄工程

会社情報

会社名
株式会社 亀山鉄工所
代表取締役社長
高井 史樹
所在地
岐阜県各務原市金属団地218
電話
058-389-3488
設立
1961年
従業員数
63名
事業内容
工作機械・産業機械(設備機械)・電機(産業用)・電力(断路器)分野のカバー、建築部材(電波暗室)
URL
http://www.kiw-jp.com/

つづきは本誌2022年2月号でご購読下さい。

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