特集

厚板・パイプ・形鋼の生産性を改善するENSIS-RI

クラウド環境で運用する3次元CADと生産管理システム

省エネと高速加工を兼ね備えたENSIS-RI

株式会社 優屋

LINEで送る
Pocket

画像:クラウド環境で運用する3次元CADと生産管理システム形鋼や角パイプで製作するフレーム架台の溶接作業。ENSIS-RIのレーザケガキで位置決めが簡単にできるため、溶接作業が速く、正確になった

全社一丸となって業績を伸ばす11年目の若い会社

画像:クラウド環境で運用する3次元CADと生産管理システム宮島聡社長(前列右から4人目)と同社スタッフ集合写真

ステンレス・アルミのフレーム製作、タンクなどの製缶製品、建築金物・ロートアイアンなどを製作する㈱優屋は、2011年4月に松本市西南工業団地で貸し工場からスタートした。まだ設立11年目の若い会社だが、宮島聡社長以下、全社一丸となって業績を伸ばしてきた。2018年4月には松本流通業務団地に敷地600坪の工場を取得し、移転した。

2019年9月には平板・パイプ・形鋼兼用ファイバーレーザマシンENSIS-3015RI(3kW)+LSTRI-3015Eを導入。2020年3月には松本木工団地に250坪の工場を借りて第2工場として操業するなど、目覚ましい事業展開を行っている。

画像:クラウド環境で運用する3次元CADと生産管理システム左:平板・パイプ・形鋼兼用ファイバーレーザマシンENSIS-3015RI+LSTRI-3015E/右:ENSIS-RIで加工した角パイプ

お客さまが仕事を頼みやすい会社を目指して

宮島社長は父親が金属加工の職人だったこともあり、子どもの頃からものづくりに興味を持っていた。

学校卒業後はトレーラーの運転免許も取得するなど、ものづくりとは畑違いの仕事をやっていた。しかし、ものづくり ― 特に溶接をやってみたいという気持ちが頭の片隅に残っていた。

24歳のときに精密板金加工工場に就職し、念願の溶接作業に初めて携わることができた。TIG溶接や半自動溶接、三面図を勉強し、曲げ加工も経験、CADも学んだ。その工場を1年半で転職し、配電盤などの製缶板金加工の仕事に就いた。そこで16年ほど勤め、打ち合わせ、現地調査・採寸、CAD、展開、見積り、取り付けなど、製造以外の業務を経験した。そして独立を考えるようになり2011年4月、夫人と2人で㈱優屋を設立した。

宮島社長は会社創業までの経緯について「当初から勤め先にはいずれ独立したい旨を伝えていました。12~13年も経験すると見積りから設計・据付までを1人で完結できるようになり、自分が考える100%のやり方でチャレンジしてみたいと強く思うようになりました」。

「ここが潮時と考え退社、妻と2人で㈱優屋を設立しました。創業の1カ月前には東日本大震災が発生し、しばらくは大変でした。前の勤め先から得意先を数社、引き継がせていただき、お客さまから紹介していただいた仕事も手がけるようになり、少しずつ新しいお客さまも増えていきました。社員も毎年1~2名ずつ増えました」。

「『優屋』という社名は、私が好きな『優』という字に屋号の『屋』を取ってつけました。お客さまが仕事を頼みやすい会社、お客さまからいただいた仕事は決して断らない会社、エンドユーザー、材料屋さん、お客さま、外注先、従業員 ― すべてが良くなることを大事に考えました」と語っている。

画像:クラウド環境で運用する3次元CADと生産管理システム左:ステンレスパイプを使った架台の溶接作業/右:社員は生産状況を生産管理システムから確認、実績を入力できる

会社情報

会社名
株式会社 優屋
代表取締役
宮島 聡
所在地
長野県松本市笹賀7600-32
電話
0263-88-7266
設立
2011年
従業員数
19名
主要製品
金属製品製造・製缶板金業、建築板金、産業機器用金属架台・各種部品、建築用金物・スチール階段・スチール手すり
URL
https://www.yu-ya.biz/

つづきは本誌2021年7月号でご購読下さい。

LINEで送る
Pocket

関連記事

特集記事一覧はこちらから