特集

ファイバーレーザ化が進む台湾板金業界

「設備は新たな創造を行う“利器”」

2020年に新工場が稼働予定 ― 売上10~20%増を目指す

傑群國際 股份有限公司(CCI CHUN INTERNATIONAL CO.,LTD.)

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画像:ENSISシリーズ2機種を一気に導入①第3工場に導入されたファイバーレーザ複合マシンLC-2515C1AJ/②3次元ソリッド板金CAD SheetWorksを使ったモデリング作業

台湾のエレクトロニクスメーカーからの受注が85%

画像:ENSISシリーズ2機種を一気に導入左から黃菊鳳さん、羅能墩董事長、羅鈞民総経理、許毓欣さん

傑群國際股份有限公司は、1975年、台中市内で工作機械カバーなどの製造に携わっていた羅能墩董事長が25歳のときに設立した。

設立当初から欧州製のニブリングマシンをはじめ積極的に機械化し、半導体・FPD製造装置関連の仕事も開拓、タッチパネルなどのエレクトロニクス分野や食品機械などの仕事も増やしてきた。2007年からは液晶ディスプレイ機器のOEM事業を本格的にスタートした。

現在、台湾国内のエレクトロニクスメーカーからの売上が85%を占め、数年前からは日本の半導体・FPD製造装置関連の仕事も受注するようになった。現在は東京都練馬区内にも営業所を開設している。

  • 画像:ENSISシリーズ2機種を一気に導入本社工場で稼働するFO-MⅡ RI3015+LSTRI-3015でパイプ・形鋼の加工も行う
  • 画像:ENSISシリーズ2機種を一気に導入第3工場に導入されたベンディングマシンHG-8025

液晶ディスプレイ機器のOEM事業

工業製品のサプライチェーンはグローバルに拡大している。なかでもエレクトロニクス製品のサプライチェーンのグローバル化は著しい。台湾にはエレクトロニクス製品の生産を請け負う複数のEMS企業があり、台湾において最も活発に生産が行われている製造業はエレクトロニクス関連の部品部門ともいわれている。

羅董事長はこうした動向を見極め、2004年、薄膜トランジスタ(TFT)の技術を利用した液晶ディスプレイ(LCD)機器のOEM事業に投資。TFT-LCD自動カッターやLCDロボット、TFT-LCDオートディスペンサー、TFT-LCDガラス基板移載機、偏光板貼付機、清浄機など、クリーンルームで行われる真空チャンバー技術による高品質生産に対応した関連板金製品のOEM生産に携わってきた。

豊富な製造経験を生かし、イオン注入機やメッキ装置、電子ビーム検査装置などの半導体製造装置関連、タッチパネル生産ライン、LCD生産ライン、露光装置、UV装置、連続式乾燥設備、オーブン設備、ラミネート設備などのエレクトロニクス関連機器の精密板金製品の供給サービスを提供するようになった。

お客さまに最も貢献できるパートナーとなるため、2007年から本格的にサービスを提供するようになり、信頼されるサプライヤーへと成長していった。2012年にはISO9001、2018年にはISO14001の認証を取得している。

  • 画像:ENSISシリーズ2機種を一気に導入パイプ・形鋼の溶接には溶接ロボットを活用している
  • 画像:ENSISシリーズ2機種を一気に導入精密機器の製造装置に使われる板金製品はきちんと包装され、出荷される

会社情報

会社名
傑群國際股份有限公司
董事長
羅能墩
総経理
羅鈞民
住所
台湾・台中市石岡区豊勢路1238-3号
電話
+886-4-25723003
設立
1975年
従業員数
170名
主要製品
半導体製造装置、LCD製造装置、タッチパネルなどの電子機器の板金製品
URL
http://www.cci-co.com.tw/

つづきは本誌2019年12月号でご購読下さい。

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