ENSIS-AJ 導入事例

「すべてのマシンをENSIS-AJ(9kW)にしたい」

プログラム段取り改善との相乗効果でコスト削減

株式会社 青鋼

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画像:「すべてのマシンをENSIS-AJ(9kW)にしたい」SS材22㎜の加工を行うファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ(9kW)

板厚28㎜までの加工に対応

青木隆専務(右)と田村繁紀製造部長(左)画像:「すべてのマシンをENSIS-AJ(9kW)にしたい」

㈱青鋼は、東大阪市で各種金属の切断や切削、曲げ加工や穴あけなどを行っている。取り扱う材料はスチールやステンレス、銅や真鍮、アルミなど。加工設備はファイバーレーザマシン×3台とCO2レーザマシン×2台、シャーリングマシン。以前は70㎜までの厚板加工に対応して6本トーチを備えたガス溶断機を設備していたが、2018年7月に9kW発振器を搭載したENSIS-3015AJの導入を契機に廃棄。今はレーザマシンで板厚28㎜までの加工に対応。板厚の主体は6~16㎜となっている。

同社の得意先は東大阪市内の企業が全体の70%を占めており、それ以外の得意先もほとんどが大阪府内の企業。得意先数は約350社で、大手建材商社と総合建設業者の主要2社で売上全体の30%を占める。残る70%の得意先の業種は、鋼材商社、建材、空調機器、産業機械、自動車部品などと幅広い。受注品目数は1日500~600件となっており、80%以上が新規・単品となっている。

加工材料の95%が鋼板となっており、鋼種はSS、SM、SN、S45Cなどの構造用鋼が中心。月間の処理量は350~400トンとなっている。受注製品は切断・穴あけで加工を終了して納品するものが多いが、中にはショットブラスト加工やフライス加工、曲げ加工を行う製品もある。

画像:「すべてのマシンをENSIS-AJ(9kW)にしたい」左:加工中のENSIS-AJ(左)とAMNC3i(右)/右:シャトルテーブル上の製品にマーキングして仕分け作業を行う

大阪万博・IR誘致で盛り上がる関西地域

鋼材の国内需要は、2018年度は東京五輪関連の投資などもあり前年度比で微増となり、2020年までは堅調に推移すると見られている。

また、関西地域は2025年に開催される大阪万博、統合型リゾート(IR)の誘致などで盛り上がっており、投資マインドは並々ならぬ高さを保っている。しかし、中長期的にはユーザーの海外シフトや人口減少などを背景に市場縮小は避けがたく、鋼材流通業界においても取り扱い量の低下が懸念されている。

そうした中で、同社は得意先の要望に対応した切り板に加え、9年ほど前から開先加工とショットブラスト加工、5年ほど前からタップ加工とフライス加工を社内に取り込み、切り板だけでなく2次加

  • 画像:「すべてのマシンをENSIS-AJ(9kW)にしたい」板厚22㎜までは桟幅共通切断を行い、歩留りを改善する
  • 画像:「すべてのマシンをENSIS-AJ(9kW)にしたい」ENSIS-AJで切断された製品。加工する材料はSS、SM、SN、S45Cなどが多く、板厚28㎜まで加工してい

会社情報

会社名
株式会社 青鋼
代表取締役
青木 宏
住所
大阪府東大阪市水走4-3-19
電話
072-962-5516
創業
1984年
従業員数
29名
事業内容
レーザマシン・シャーリング・フライス盤などによるスチール・ステンレス・銅・真鍮・アルミなどの切断・切削・穴あけ・曲げ加工全般
URL
https://seikou-eastosaka.com/

つづきは本誌2019年6月号でご購読下さい。

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