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サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築

暖房機器の季節変動にプレスロボットラインで対応

株式会社 齋鐵

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画像:サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築2014年に導入したサーボプレスロボットラインSDE-1522×5台+2軸サーボ搬送ロボットRHN。大幅な生産性向上・省人化・省エネに貢献している

大手総合住宅設備メーカーのメインサプライヤー

画像:サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築代表取締役社長の齋藤孝之輔氏(左)と専務取締役の加藤雄一郎氏(右)

㈱齋鐵は、暖房機器をはじめとした総合住宅設備メーカーである㈱コロナのメインサプライヤー。中核技術であるプレス加工をはじめ、板金・溶接・組立の社内一貫生産に対応するとともに、モノづくり企業の集積地・燕三条の強力な企業ネットワークを最大限に活用し、得意先ニーズに対応した最適なトータルコーディネートを行っている。

同社は1958年に内田製作所(現在のコロナ)と取引を開始。それ以来60年余にわたる継続取引のなかで、コロナの取り扱い製品のほぼすべてに同社が生産する部品・ユニットが使用されるなど、濃密なパートナーシップを構築している。

同社がコロナ向けに部品・ユニットを供給しているのは石油ファンヒーターやストーブなどの「暖房機器」、ルームエアコンやウィンドウエアコンなどの「空調機器」、給湯器や暖房システムなどの「住宅設備機器」など。基本的には部品だけでなく、内部ユニットのアセンブリーまで行い、新潟県内にあるコロナの6工場へ向け、組立ラインにそのまま投入できるモジュールとして納品している。

  • 画像:サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築2軸サーボ搬送ロボットRHNのセッティングの様子。ハンドの交換はワンタッチ。ハイト調整などはプログラムを呼び出すだけで完了する
  • 画像:サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築人手不足が深刻化するなか、組立工程を自動化するためにネジ締めロボットラインを社内で製作(トライ中)

強みはトータルの対応力と提案力

2004年に3代目社長に就任した齋藤孝之輔社長は「当社の強みは、コロナ様との長年の継続取引で培ってきた総合的な対応力と提案力です」と語る。

同社は「総合加工商社」を標榜し、金型製作・プレス・溶接・組立まで行う「アッシー品・複合加工品」、プレス加工をコア技術とする「金属加工品」、金属と融合することで加工の幅を広げる樹脂・ゴムなどの「化成品」、メッキ・塗装・研磨などの「表面処理」、そしてそれらを取りまとめ、提案できる総合力をPR。2015年には東京営業所を開設し、「機械要素技術展」などの公共展に出展して新規得意先の開拓に乗り出している。

齋藤社長は就任以来、企業体質改善を目指し、さまざまな施策を打ち出してきた。2006年にはトヨタ生産方式(TPS)をベースとした現場改善活動「SPS」(サイテツ・プロダクション・システム)をスタートし、完全受注生産による生産リードタイム2週間のJIT生産に挑戦した。また、2017年にはパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NTを導入し、板金加工分野にも本格参入を果たした。

2010年時点ではコロナ関連の売上が大半を占めていたが、現在では新たに開拓した得意先からの売上が毎年数%の伸びを見せ、より幅広い受注ソースを獲得している。

  • 画像:サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築アセンブリーまで行ったユニットや複合加工品。内製品のほか、各種部品を調達して組立まで一貫して対応する
  • 画像:サーボプレス+サーボ搬送のロボットラインを構築レスによる絞り加工を行った製品。ロボットライン・順送・単発により小ロット品から量産品まで対応する

会社情報

会社名
株式会社 齋鐵
代表取締役社長
齋藤 孝之輔
住所
新潟県三条市大字井戸場84-8
電話
0256-33-7000
設立
1964年(1929年創業)
従業員数
95名(2019年4月時点)
事業内容
燃焼器具部品・冷暖房器具部品・発動機部品・厨房設備などの金属プレス加工・溶接・組立・精密金型設計製作・各種板金加工
URL
http://www.saitetsu.co.jp/

つづきは本誌2019年5月号でご購読下さい。

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