特集

曲げ加工のプロセスイノベーション

金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応

段取り最小でスループットを最大化

株式会社 シンキレーザ

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画像:金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応①VPSS 3i BENDで作成した曲げ加工データのシミュレーション画面/②自動金型交換装置付きベンディングマシンHG-1003ATC

社是は「感謝と利他」

画像:金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応中嶌秀樹社長

1953年創業の新起鉄工㈱は、1988年にレーザ加工部門を発足し、アマダ製レーザ加工機LCV-6510、翌年にはLC-657を導入した。1990年にはレーザ加工部門が㈱シンキレーザとして分離独立した。

同年にパンチ・レーザ複合マシンAPELIOⅡ-245F10、1992年にレーザマシンLCV-6510Ⅱ-PC、1999年にFO-3510、2000年に無人材料搬入装置ASF-3015と自動倉庫MARSを導入して24時間連続無人稼働を実現した。その後はベンディングマシンHDS-8025NTや3次元ソリッド板金CAD SheetWorksなども導入。2015年にはハンディタイプのファイバーレーザ溶接機、2016年にはファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ+AS-3015Gや平板・パイプ・形鋼の加工に対応するレーザマシンFO-MⅡ RI3015+LSTRI-3015を導入。ブランク加工から曲げ加工、溶接組立までの生産能力を向上した。

中嶌秀樹社長は「当社は社是として『感謝と利他』を掲げています。お客さまや家族、そして社会に『感謝』するとともに、少しでもその恩返しとして貢献できる会社を目指してきました」と語っている。

  • 画像:金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応ファイバーレーザマシンENSIS-3015AJ+AS-3015G
  • 画像:金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応ファイバーレーザマシンENSIS-AJによる加工サンプル

レーザの黎明期、レーザ加工を軸に会社設立

「1990年に新起鉄工から分離独立して以来、レーザ加工に着目して、多品種少量生産の自動化に柔軟に取り組んできました。業界に先駆けて導入した24時間稼働ができるレーザセルをベースに、曲げ・溶接へと加工範囲を拡げ、工作機械・産業機械・特殊機械装置・集塵装置のカバー類の仕事をいただくようになりました。レーザの可能性を研究し、そのメリットをお客さまに提供できるように努力してきました」(中嶌社長)。

中嶌社長は、同社に入社するまでは、アマダの社員として海外勤務も経験。新起鉄工の創業者の息女との婚姻が縁で、後継者候補として入社した。

アマダ在籍時代からレーザの黎明期を実感していたため、自社のレーザ加工部門を立ち上げ、シンキレーザを設立した。アマダを退職した後にもアマダ製レーザマシンと加工技術に強い関心を持ち、太いパイプを培ってきた。フォーク式パレットチェンジャーASF-3015の開発パートナーとして的確な意見を具申し、アマダのレーザ事業の発展にも尽力してきた経緯がある。

  • 画像:金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応HG-1003ATCによる自動金型交換作業
  • 画像:金型段取りの自動化・自動角度出しによりアセンブリー加工に対応曲げ作業中は、光線式安全装置が作業の安全をサポートする

会社情報

会社名
株式会社 シンキレーザ
代表取締役
中嶌 秀樹
住所
愛知県豊橋市菰口町3-22
電話
0532-31-1334
設立
1990年
従業員数
19名
主要製品
工作機械・カバー類、産業機械・特殊機械装置・集塵装置のカバー
URL
http://www.lastec.co.jp/

つづきは本誌2019年2月号でご購読下さい。

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