特集

コスト・調達の見直しが進む工作機械カバー

「日本で作って世界で勝つ」

オークマ製工作機械の機械カバー約25%を生産

オークマスチールテクノ 株式会社

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画像:「日本で作って世界で勝つ」左:機械カバー/右:手前が2018年6月に導入されたファイバーレーザ複合マシンLC-2515C1AJ +ASR-3015N、奥がパンチ・レーザ複合マシンEML-3510NT+ASR-510M

創業120年の工作機械メーカー

画像:「日本で作って世界で勝つ」日江井則雄社長

工作機械のトップ企業であるオークマ㈱(社長・花木義麿氏)は1898年に大隈麺機商会として製麺機の製造・販売を開始した。麺を裁断する刃棒の改良のために旋盤の製作を手がけたことがきっかけで、1904年から工作機械製造をスタート、2018年1月に創業120周年をむかえた。

現在ではNC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、研削盤、NC装置などを手がけるグローバル企業に成長した。生産拠点は愛知県丹羽郡大口町の本社工場、岐阜県可児市の可児工場のほかに、中国と台湾に工場がある。

オークマの連結売上高の90%は国内生産機が占める。高度な技術・技能を有する人材が集結し、サプライチェーンも充実した日本でつくるのが最適との考えで、「日本で作って世界で勝つ」をキャッチフレーズに、「プレミアム・プロダクト」と銘打った高精度で高付加価値な製品を国内で生産し、グローバルに販売している。

  • 画像:「日本で作って世界で勝つ」工程進捗情報は①RFIDタグが入った作業指示書を読み取り装置に置く、②取り除く ― の簡単な動作で入力できる
  • 画像:「日本で作って世界で勝つ」220トン・4mの自動金型交換装置付きベンディングマシンHG-2204ATCのコンソールAMNC3iの画面で加工順序を確認する

「Okuma Smart Factory」の構築

2013年5月にオークマ本社内に自己完結一貫生産型のスマートファクトリー「DS1」(Dream Site1)を、2017年3月には「DS2」(Dream Site2)を稼働させた。続いて2018年8月から可児工場の第6工場棟の建設に着手しており、今後もスマートファクトリーを展開する。

世界の工作機械受注・出荷額で、日本は長年にわたって上位を堅持している。2018年は好調な外需・内需に支えられ、史上初めての1兆8,500億円に達する見込みだ。それにともなってオークマ㈱の2018年3月期の売上高は連結ベースで1,821億円、2019年3月期の売上予測は11.5%増の2,030億円と大幅な増収増益が見込まれている。

  • 画像:「日本で作って世界で勝つ」溶接作業。後ろには図面確認もできる大型ディスプレイが見える
  • 画像:「日本で作って世界で勝つ」“超複合加工機”「MULTUS U3000 LASER EX」

会社情報

会社名
オークマスチールテクノ 株式会社
代表取締役社長
日江井 則雄
住所
岐阜県可児市姫ケ丘3-6
電話
0574-60-1140
設立
1994年
従業員数
56名
事業内容
工作機械カバーの製作
URL
https://www.okuma.co.jp/
(オークマのWebサイト)

つづきは本誌2018年11月号でご購読下さい。

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