特集

コスト・調達の見直しが進む工作機械カバー

溶接レス構造の板金カバーを模索中

55機種・月産130台に対応する厚木事業所と、25機種・月産120台に対応する富士勝山事業所

株式会社 牧野フライス製作所

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画像:溶接レス構造の板金カバーを模索中左:スピンドルハウジングを加工するFMSライン/右:工場内にはエネルギー使用状況や進捗情報を知らせる大型ディスプレイが設置されている

好調な受注状況

画像:溶接レス構造の板金カバーを模索中生産本部長の饗場(あいば)達明常務取締役

㈱牧野フライス製作所は、1937年の創業以来、80年以上にわたって世界トップクラスの工作機械メーカーとして発展してきた。現在では工作機械業界にあって、自動車、航空機、半導体製造装置、ロボット、スマートフォン関連の業界からの設備需要が堅調に推移しており、収益は大幅に改善、増収増益基調が続いている。

2018年3月期の売上高(連結)は1,815.47億円で経常利益(連結)は157.52億円。2019年3月期の売上高(連結)は1,900億円、経常利益(連結)は183億円と予想している。

製造拠点は国内に2カ所、海外に3カ所

同社は欧米・アジアなど15カ国に事業所を展開、海外売上高比率は72%と高い。国内の製造拠点は厚木事業所(神奈川県)と富士勝山事業所(山梨県)の2カ所。海外の製造拠点はMakino Asia Pte Ltd(シンガポール)、牧野机床(中国)有限公司、Makino India Private Limited(インド)の3カ所となっている。

厚木事業所では、立形マシニングセンタや放電加工機の生産拠点として、ハイエンドな工作機械55機種・月産130台あまりを製造。最近は海外向けに大型の5軸マシニングセンタの受注が好調で、増産が続いている。

また、同事業所では2013年に隣接する土地を取得、床面積1万㎡超、月産能力500セットの主軸頭ユニット製造工場が稼働し、生産機用のほか、世界各地へ供給している。

つづきは本誌2018年11月号でご購読下さい。

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