特集

ファイバーレーザ溶接による高速・高品位加工

ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進

年商10億円突破も目前

株式会社 タナカファクトリー

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画像:ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進①FLW-3000ENSISで溶接された製品/②FLW-3000ENSISのティーチング作業

価値創造型・提案型企業を目指す

画像:ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進田中忠幸社長

㈱タナカファクトリーは精密板金、金属加工、レーザ加工を中心に、検査・分析装置、医用機器、半導体用計測機器などに組み込まれるさまざまな板金部品の加工を行っている。

田中忠幸社長は取材の冒頭で「金属加工業界において常に求められるのは、『高品質・高精度・短納期』。当社は『最新設備・高い技術力・豊富なノウハウ・優秀な人材』―これらの力を駆使し、課題に対応することで、お客さまから高い評価をいただいています」。

「技術革新が進む金属加工業界において『良いモノを速くつくる』という課題は当たり前になってきました。そうしたなかで、さらにお客さま満足度を高めるためには、お客さまにとって、より価値のある設計・工法提案を積極的に行える企業にならなければいけないと思います。当社はお客さまにご満足いただくために、価値創造型・提案型企業を目指したい」と、同社の使命について語った。

  • 画像:ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進ファイバーレーザ複合マシンLC-2512C1AJ+ASR-48M
  • 画像:ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進パンチ・レーザ複合マシンACIES-2512T+ASR-2512N

得意先の栄枯盛衰

同社は1979年、現会長である田中繁次氏が、東大阪市内で溶接業からスタート。1988年に㈱タナカファクトリーとして法人改組した。

設立当初は、和歌山県内の写真現像装置メーカーの仕事がメインで、そのほかにも検査・分析装置メーカー、排ガス分析装置メーカーなどからカメラやレントゲン機械、車の排ガス測定器などの精密機器関連の部品を受注していた。メインの写真現像装置メーカーの事業が隆盛のころ、「モノクロフィルム自動現像機」が当たり、急成長。しかし、2000年代に入り、デジタルカメラの出現によってフィルムの需要が急激に落ち込み、市場は縮小した。

「リーマンショック後の売上はピーク時の1/9となり、当社への仕事量も大幅に減少しました。さいわい当社は、検査・分析・医用・排ガス検査・製薬関連などが増えたため、落ち込みを抑えることができました」(田中社長)。

  • 画像:ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進ベンディングマシンHG-5020が2台稼働する
  • 画像:ファイバーレーザ溶接への工法転換を推進FLW-ENSISによる溶接作業

会社情報

会社名
株式会社 タナカファクトリー
代表取締役社長
田中 忠幸
住所
大阪府東大阪市加納5-10-23
電話
072-889-6000
設立
1988年
従業員数
51名(正社員38名)
主要事業
金属製品の製造・加工・レーザ加工、および溶接全般
URL
http://www.tanakaf.co.jp/

つづきは本誌2018年7月号でご購読下さい。

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