板金論壇

板金業界の恒例行事「優秀板金製品技能フェア」に思う

『Sheetmetal ましん&そふと』編集主幹 石川 紀夫

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社会の変化に対応する目的

5月の連休を挟んで、職業訓練法人アマダスクールが主催する「第30回優秀板金製品技能フェア」(以下、板金技能フェア)で厚生労働大臣賞と経済産業大臣賞、特別賞となる中央職業能力開発協会会長賞、神奈川県知事賞、日刊工業新聞社賞、日本塑性加工学会会長賞、「組立品の部」「造形品の部」の金賞を受賞した7社(8作品)を訪問、受賞作品の製作担当の方々にも、お話を伺いました。厚生労働大臣賞、経済産業大臣賞を受賞した2社は5月号誌上で、それ以外の5社については今号で紹介します。取材に際して感じたお客さまの変化について所感を紹介させていただきます。

第30回は過去最多268点が応募

板金技能フェアも2017年で開催30周年を迎え、板金業界ではすっかり定番の技能コンクールとなりました。応募作品総数も累計で5,053点、海外からの応募点数も1,221点と、回を重ねるごとに増えています。

30回目の今回は、応募総数としては過去最多の268点、海外からの応募点数も104点と全体の38.8%を占め、国際的な技能コンクールという色彩が強くなっています。また、通算して10回以上応募した企業数も増えています。今回受賞した7社のなかには、初応募で特別賞を受賞した企業も1社ありましたが、それ以外のほとんどが5回以上応募しており、なかには12回連続で応募された企業もあります。それだけに普段から、フェアを意識したモノづくりをされている企業も多く、過去に厚生労働大臣賞、経済産業大臣賞を受賞した企業が3社、銅賞以上を受賞した企業も5社も入っていました。そういう観点では「常連さんが受賞」したともいえます。

しかし、日々の仕事のなかで応募作品にトライするのは、一発勝負という点でも大変です。特に業界全体がフル稼働で活況づいている最中だけに、板金技能フェアの応募作品 ― それも受賞が狙える特徴のある製品を短期間で製作するのは大変だったと思います。

つづきは本誌2018年6月号でご購読下さい。

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