特集

工場のモノづくり“見える化”で効率改善

「V-factory」を導入したスマートファクトリー

“見える化”でプロセス改革から工場改革へ

三光産業 株式会社

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画像:アマダのIoT「V-factory」を導入したスマートファクトリーV-factoryでマシンのログを収集して稼働分析するために必要なV-factory Connecting Box

「お客さま第一主義」を徹底

画像:「V-factory」を導入したスマートファクトリー堀武美社長

三光産業㈱は埼玉県入間郡越生町に3つの工場を持ち、移動体通信基地局向け電源装置の設計・製作・組立を主力に、太陽光発電用パワーコンディショナーやEV(電気自動車)用急速充電器などの筐体板金を製作。今年からは半導体製造装置の板金部品も手がけるようになった。また、自社開発したバリ取り装置「バートル」「ハンドリング・バートル」の製造・販売も行っている。

基地局向けの電源筐体は、屋内用筐体と防水対応の屋外用筐体、アルミや銅帯部品を含めた各種部品の加工、組立配線、検査、表面処理、品質保証、物流までを行い、完成品メーカーとしてお客さま第一主義を追求している。

画像:「V-factory」を導入したスマートファクトリー左:vLot Managerを使うことで急な割込みなどのスケジュール変更が現場レベルで容易に対応できる/右:V-factory Connecting Boxを経由してマシンのログ情報から稼働分析され、My V-factoryの画面で稼働レポートを見ることができる

自動化・ロボット化で勝ち残る

8年ほど前から、自動化・安全化の取り組みや最新加工設備への投資を積極的に推進しているが、その目的を代表取締役の堀武美氏は次のように語る。

「2010年10月にドイツで開催された国際板金加工見本市EuroBLECH(ユーロブレッヒ)を視察し、ドイツやフランスの板金企業を見学しました。そこで、生産設備や生産管理などにITを活用し、デジタル化が進んでいること、職場環境の改善や安全衛生対策を徹底していることに驚きました。これらの企業と国際競争するには徹底的な自動化なしではコスト競争力や差別化などの面でおくれをとってしまうと感じました」。

「また、環境負荷低減に企業として取り組むため、職場環境の改善、作業の安全にも配慮したモノづくりを目指していかなければいけない。日本でモノづくりを続けていくためのキーワードは、“自動化”“安全化”。そのためには自動化・ロボット化に対応する設備投資が重要と考えました」。

画像:「V-factory」を導入したスマートファクトリー左:第2工場に導入されたファイバーレーザ複合マシンACIES-2512T-AJ+AS-2512NTK+ULS-2512NTK/右:自社開発した銅帯切断専用システム

会社情報

会社名
三光産業 株式会社
代表取締役
堀 武美
住所
埼玉県入間郡越生町越生東3-11-2
電話
049-292-3232
設立
1947年
従業員数
160名
主要事業
移動体通信基地局向け電源装置、パワーコンディショナー、大型消火器、業務用電気給湯器、業務用加湿器、EV用充電器、半導体製造装置の板金部品の製造
URL
http://sanko-sangyo.jp/

つづきは本誌2018年4月号でご購読下さい。

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