研究室訪問

地方創生にも資する研究として期待

金属3Dプリンターを活用、高機能金型やインプラント製品の成形技術の開発

鳥取大学大学院工学研究科 教授 陳中春 氏

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天田財団の平成28年度「重点研究開発助成(B:課題研究)」のレーザプロセッシング分野で、1,000万円の助成を受けた鳥取大学大学院工学研究科陳中春教授の研究室を訪ねた。研究テーマは「金属3Dプリンタを駆使した高機能金型やインプラント製品の成形技術の開発」。造形物の機械的強度だけではなく、造形中の複雑な熱履歴にともなう内部応力や疲労特性、生体適合性を制御することにより、高機能金型やインプラント分野での応用を視野に、総合的な製品品質の最適化手法を構築するという研究となっている。

文部省の国費外国人留学生として来日

画像:地方創生にも資する研究として期待陳中春教授

陳中春教授は、1993年に文部省(当時)の国費留学生として東北大学大学院工学研究科材料加工学を専攻。1995年に同大学工学部材料加工学科助手、1997年に同大学で博士(工学)学位を取得したあとは、山形大学工学部機械システム工学科助手となった。2001年に文部省在外研究員として米国で学び、2003年に東北大学大学院工学研究科の助教授、2007年に准教授になった。2009年に鳥取大学大学院工学研究科の教授となり現在の活躍につながる。

現在の研究室は、陳教授と音田哲彦准教授の教員2名、招聘准教授1名と博士研究員1名の研究員2名をはじめ、博士後期課程の学生2名、博士前期課程の学生9名、工学部の4年生7名―計18名の学生で構成されている。

  • 画像:地方創生にも資する研究として期待陳教授が活用している金属3Dプリンター
  • 画像:地方創生にも資する研究として期待金属3Dプリンターによって作製したマルエージング鋼試験片

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