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強化ガラスドアで国内シェアトップ企業

ガラス用フレーム・サッシの製造能力を増強

ハードグラス工業 株式会社/株式会社 ハーディ

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画像:ソリューション提案へのニーズが高まる①曲げ長さ6,000㎜のベンディングマシンHD-3506NT/②HD-3506NTで曲げたフレーム

建築ブームに向けた製販体制の構築

画像:ソリューション提案へのニーズが高まるハードグラス工業㈱の下岡嵩社長(左)と㈱ハーディの下岡正典社長(右)

ハードグラス工業㈱は、高層マンション・オフィスビル・公共施設などの強化ガラスドアや安全ガラスを製造販売しており、国内の強化ガラスドアでトップシェア(63%)をほこる。

㈱ハーディはハードグラス工業の子会社で、ハードグラスグループの金属部分の製造を担当。美術館や博物館、ショールーム、ホテルのエントランスなどを製作している。昨年、加工長さ6,000㎜のVカットマシン、シャーリングマシン、ベンディングマシンを新たに増設。複数枚の板ガラスを重ね、その間に乾燥空気やアルゴンガスなどが封入されたペアガラスの大型化に対応するガラスフレーム、サッシなどの増産体制を構築した。

ハードグラス工業は昨年、兵庫県加東市に工場用地1万坪を購入し、新工場建設を発表。また、2020年の東京五輪に向け、競技施設や宿泊施設の需要や、耐震基準をクリアした建物需要に対応する関東工場開設を検討するなど、需要拡大に向けた製販体制づくりを進めている。

  • 画像:ソリューション提案へのニーズが高まるベンディングマシンHG-1303による曲げ加工
  • 画像:ソリューション提案へのニーズが高まる接着で接合された鋼製建具

創業者の後を継ぎ、事業を発展

ハードグラス工業が大阪府茨木市で創業されてまもなく、創業者と姻戚関係にあった下岡嵩社長が請われるかたちで、同社へ入社。歴史も浅く社員数も少ない会社の組織づくりに下岡社長の能力が期待された。そこで、下岡社長は以前の会社から若手社員数名を招聘するなど体制づくりに奔走した。

「当時は、のちにハードグラス工業の専務とハーディの社長を兼務する長男の正典を抱えており、義兄である創業社長に『将来の夢や楽しみがなければ自分自身のモチベーションが上がりません。ゆくゆくは経営者としての道も残してほしい』と談判して、入社しました」と下岡社長は入社当時の思いを語る。

社員の頭数がそろった頃、強化ガラス炉と強化ガラスドアの製造設備も完成。事業も軌道に乗り、仕事の依頼も増えていった。1972年には北伊丹に工場が完成、本社・工場を移転した。

生産が軌道に乗ってくると、課題となったのがフレームなど金属の加工だった。製品はすべてオーダーメイドで、現場のニーズや条件などを踏まえて最適な製品を提案する必要があり、金属フレームの加工は、すべて外注に出していた。しかし、外注では納期や品質が安定しない。そこで、1982年にフレーム製造部門として㈱ハーディを設立した。

  • 画像:ソリューション提案へのニーズが高まる出荷前の金属フレーム
  • 画像:ソリューション提案へのニーズが高まるガラスムーブスクリーンシリーズのスリムタイプ

会社情報

会社名
ハードグラス工業 株式会社
代表取締役社長
下岡 嵩
住所
兵庫県伊丹市北伊丹7-79
電話
072-784-3671
設立
1970年
従業員数
213名
主要製品
強化ガラスドア、強化ガラス加工品、合わせガラス、ガラス切断品、複層ガラス、階段手すり、シャワーブース、飛散防止フィルム
URL
http://www.hardglass.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社 ハーディ
代表取締役社長
下岡 正典
住所
兵庫県川西市加茂6-101-1
電話
072-755-0500
設立
1982年
従業員数
42名
主要事業
強化ガラスドア用フレーム・ステンレスサッシを主とした鋼製建具の製造、フロアヒンジ・金物類の製造

つづきは本誌2018年2月号でご購読下さい。

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