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「第4回 経営者フォーラム」開催

ワールドソリューションカンパニーを目指して

IoTでつながるスマートファクトリーの実現

株式会社 ワールド山内 代表取締役社長 山内 雄矢 氏

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画像:ワールドソリューションカンパニーを目指してワールド山内の工場では、タブレット端末によりいつでも誰でも製品情報の確認ができる

職業訓練法人アマダスクールが主催する「第4回 経営者フォーラム」が8月25日、アマダ・ソリューションセンター(神奈川県伊勢原市)で開催され、㈱ワールド山内(北海道)の代表取締役社長・山内雄矢氏が「ワールドソリューションカンパニーを目指して」と題して講演を行った。

今回の「経営者フォーラム」では、アマダの各地のテクニカルセンター・サテライトセンター・営業所の全国6カ所で同時中継を行った。聴講者は若手経営者や事業継承者を中心に、伊勢原のソリューションセンター54名、6カ所の中継先が計81名、合わせて135名となった。

また今回の講演では、山内社長がインターネットを通じて自社のイントラネットにVPN接続し、実際のリアルタイムの受注状況や生産の進捗状況を見せながら自社の取り組みを紹介するという新しいスタイルを採った。

参加者アンケートでは「IoTへの対応を急いでいるが、情報の入力の方法が参考になった」「デジタルな話とアナログな話のバランスがとても良かった」といった声が寄せられた。

以下、山内社長の講演内容を一部抜粋して紹介する。

スマートファクトリー実現へ向けた取り組み

画像:ワールドソリューションカンパニーを目指して㈱ワールド山内・代表取締役社長の山内雄矢氏

工程管理板(vFactory)は、儲ける仕組みをつくるための最大の武器だと思っている。しかし、この工程管理板は「IoT」とはいえない。それぞれの加工機の情報をインターネットを経由して見ているだけの「IT」である。

「IoT」の定義は、モノとモノをインターネットでつなぐこと。工程管理板では、モノの動き、ヒトの動き、加工前の製品情報、加工後の製品状態、どのパレットにどの製品が何枚乗っているかという状態は読み取ることができない。それらを読み取るために、当社では次の5つのソフトを開発中だ。

①製品(人)位置情報把握システム
製品位置や製品情報をリアルタイムにパソコンやスマートフォンで閲覧できる。さらに、工程管理板とリンクさせることでマシンチャージやヒューマンチャージを自動的に計算する。

②映像伝送システム
現在18台設置しているネットワークカメラにより撮影した工場の様子を、いつでもどこでもパソコンやスマートフォンを通してライブ映像で閲覧し、録画できる。また、手元の動きまで見ることができるため、熟練の職人の作業を録画することにより、手順の確認が可能。技術の伝承にも役立てられる。

③自動追尾カメラシステム
映像にスキャニングをかけてヒトを認識させることで、指定した作業者を追跡録画できる。

④カメラ映像による製品検査測定システム
製品を撮影することで、寸法・穴位置・穴ピッチ・色(材質)などを読み取り、製品データと照合を行う。それにより、不適合製品の流出防止や、測定者によって異なる測定精度のバラツキを防止できる。

⑤全社内システムのスマートフォン用アプリ開発
工程納期を決めるときなど、担当者はリストから自分の名前を探し、選択しなければならない。しかし、携帯電話の中にある音波信号から1人ひとり固有の音波をつくり、さらに音波キャッチセンサーをつくることで、ボタンを1度も押すことなく個人を特定できる。また、個人の力量とともに、アプリのメンタルヘルス機能により健康状態も把握し、生産の最適化を図りたい。

このように、カメラやソフトを使うことで情報が自動的に作成され、作業者はモノづくりに集中できる。これが私の考えているIoTの姿だ。

つづきは本誌2017年10月号でご購読下さい。

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